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「主文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
うに朗々とは響きませんでした。 「被告|何某《なにがし》を禁錮一年に処す」という主文の宣告があった後、いくら待っても、執行猶予の言い渡しが続きませんでした。被告....
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
うございました」 というわけで、余は百円紙幣と、問答の末、ついに、特許請求範囲主文を、次のように拵えた。 特許請求ノ範囲 本文ニ記載ノ目的ニ於テ、本文ニ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋の亭主を呼んで来てくれ」 「はい、はい」 亭主はかしこまって、早々に釜屋の亭主文右衛門を呼んできた。文右衛門は四十五、六の篤実らしい男であった。江戸の御用聞....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
為したる事明白なるを以て、刑事訴訟法第二十九条第一項に依り、決定する事左の如し。主文 本件忌避の申立は之を却下す。 大正十三年六月二十日 裁判長以下署名捺印 ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
は懇意にした間柄で、そんな縁故から江戸行きの若者らの素通りを許さなかった。 名主文太夫は、野半天、割羽織に、捕繩で、御領私領の入れ交った十一か村の秣場を取り締....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。 江戸へ出る途中、半蔵は以前の旅を思い出して、二人の連れと一緒に追分宿の名主文太夫の家へも寄って来た。あの地方では取締役なるものができ、村民は七名ずつ交替....
播州平野」より 著者:宮本百合子
みあげ、それを妻子に見せられた姿であろうか、と。 裁判長は、理由をよみ終った。主文と、区切って、声を高め、無期懲役に処す、と読んだ。つづけてすぐ事務的に、この....
今日の生命」より 著者:宮本百合子
して可能な限り当時のこの腐敗的潮流と闘った。その間に「党生活者」その他の、日本民主文学の歴史的所産たる作品を生み出したのであった。 当時、一部の文化人と云われ....
女性の歴史」より 著者:宮本百合子
ばならない。そのような全人民の社会的な生きかたの要求、その実現の努力とともに、民主文学の可能性も拡大されるのである。労働時間と賃金の問題は、人民にとって、人間的....
その柵は必要か」より 著者:宮本百合子
方法がとられないと、それはゆたかに縦横むじんに育たない。いまのところやせている民主文学が、ぐっとのびるモメントは、ここにあると思えるのである。 第二回文化会議....
孫悟空の雲」より 著者:宮本百合子
感じ、考え、理解しようとする本来の特長をもっているのだから、その意味で、新しい民主文学のつくりてたちは、職場生活をこめてどんな場面にあっても、階級的な文学をつく....
年譜」より 著者:宮本百合子
た。直ちに〔上告〕した。この判決決定の日、裁判長は法廷の慣習を破って判決決定書の主文を先によんだ。このことは誰の眼にも妥当な法律の適用でないという感情をもたせた....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
言って、それからしっかりした声でつづけた。 「読んでください。」 彼はその長い主文を、各言葉のまんなかではためらうように、各行の終りではうたうようにして、私に....
科学時潮」より 著者:海野十三
正十四年|特許願第六五一七号|拒絶査定不服抗告審判事件ニ付査定スルコト左ノ如シ。主文。原査定ヲ破毀ス。 飯粒ノ附着セサル弁当箱ハ特許スヘキモノトス。」 「飯粒の....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
がもてないといゝました。羽山と話をもどすことは全然、考えていません。 判決 「主文」 被告は原告に対し、金三万円を昭和二十三年十月二十日以降、年五分の利息と....