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主義
「主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
はわたしたちのついにわたしたちを超《こ》えられないということである。あらゆる楽天
主義的な目隠しをとってしまえば、鴉《からす》はいつになっても孔雀《くじゃく》にな....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
或ものは怠惰だった。彼等の或ものは臆病《おくびょう》だった。又彼等の或ものは官能
主義の奴隷だった。けれども彼の憎んだのは必しもそれ等の為ばかりではなかった。いや....
「河童」より 著者:芥川竜之介
立てました。
「ふん、君はこの国でも市民になる資格を持っている。……時に君は社会
主義者かね?」
僕はもちろん qua(これは河童の使う言葉では「然《しか》り」....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
三年ぶりに日本に住むことになった。しかし僕等は、――少くとも僕はいつかもうロマン
主義を失っていた。もっともこの二三年は彼にも変化のない訣《わけ》ではなかった。彼....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
川《くりやがわ》博士《はかせ》の「近代恋愛論」以来、一般に青年男女の心は恋愛至上
主義に傾いていますから。……勿論近代的恋愛でしょうね?
保吉 さあ、それは疑問....
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
くしゅう》の意志に出《で》たものである、復讐は善と称し難いと云った。それから社会
主義の某首領は蟹は柿とか握り飯とか云う私有財産を難有《ありがた》がっていたから、....
「死後」より 著者:芥川竜之介
と》めている。Sは実際でもああかも知れない。僕も、――僕は妻に対しては恐しい利己
主義《りこしゅぎ》者になっている。殊に僕自身を夢の中の僕と同一人格と考えれば、一....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
臆病《おくびょう》ものか怠けものである。
*
我我を支配する道徳は資本
主義に毒された封建時代の道徳である。我我は殆《ほとん》ど損害の外に、何の恩恵にも....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
じています。M子さん親子も、――M子さん親子の場合は複雑です。M子さん親子は貴族
主義者です。従ってこう云う山の中に満足している訣《わけ》はありません。しかしその....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
くな墓に詣でようという気は樗牛に対しても起す勇気がない。
しかし怪しげな、国家
主義の連中が、彼らの崇拝する日蓮上人《にちれんしょうにん》の信仰を天下に宣伝した....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
夫たる忍野氏の責任如何にあり。
「それわが金甌無欠《きんおうむけつ》の国体は家族
主義の上に立つものなり。家族
主義の上に立つものとせば、一家の主人たる責任のいかに....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
の前に立たされているのはせつないものである。僕はいつかイタリアのファッショは社会
主義にヒマシユを飲ませ、腹下しを起こさせるという話を聞き、たちまち薄汚いベンチの....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
そこに僕を嘲る何ものかを感じずにはいられなかった。何ものかを?――しかし僕の物質
主義は神秘
主義を拒絶せずにはいられなかった。僕はつい二三箇月前にも或小さい同人雑....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
ムである。 菊池寛の感想を集めた「文芸春秋」の中に、「現代の作家は何人でも人道
主義を持っている。同時に何人でもリアリストたらざる作家はない。」と云う意味を述べ....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
……新しき時代の浪曼
主義者は三汀久米正雄である。「涙は理智の薄明り、感情の灯し火」とうたえる久米、真....