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主義者
「主義者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主義者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春」より 著者:芥川竜之介
あんま》にでも何《なん》にでもなれば好《い》いのに、妹の犠牲を受けているのは利己
主義者であるとも極言した。辰子は姉とは反対に兄にも妹にも同情していた。姉の意見は....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
そうだから』ですって。親ってみんなそう云うものか知ら? それにしてもずいぶん利己
主義者だわね。つまり叔父の考えにすりゃ、あたしは主婦と云うよりも、従兄の遊蕩をや....
「河童」より 著者:芥川竜之介
立てました。
「ふん、君はこの国でも市民になる資格を持っている。……時に君は社会
主義者かね?」
僕はもちろん qua(これは河童の使う言葉では「然《しか》り」....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
《どくしんもの》、愛蘭土《アイルランド》人、……それから気質《きしつ》上のロマン
主義者、人生観上の現実
主義者、政治上の共産
主義者……」
僕等はいつか笑いながら....
「路上」より 著者:芥川竜之介
《にった》さんへ紹介してやって貰いたいんだが――新田さんと云うんだろう。あの物質
主義者《マテリアリスト》の医学士は?」
「そうだ――じゃともかくも手紙をやって、....
「死後」より 著者:芥川竜之介
ゅぎ》者になっている。殊に僕自身を夢の中の僕と同一人格と考えれば、一層恐しい利己
主義者になっている。しかも僕自身は夢の中の僕と必《かならず》しも同じでないことは....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。何の為に熱狂したのかは「改造」社主の山本氏さえ知らない。
すると偉大なる神秘
主義者はスウエデンボルグだのベエメだのではない。実は我々文明の民である。同時に又....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
じています。M子さん親子も、――M子さん親子の場合は複雑です。M子さん親子は貴族
主義者です。従ってこう云う山の中に満足している訣《わけ》はありません。しかしその....
「或る女」より 著者:有島武郎
の覚醒《かくせい》」という続き物の論文を載せていた。福田《ふくだ》という女の社会
主義者の事や、歌人として知られた与謝野晶子《よさのあきこ》女史の事などの名が現わ....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
影を投げていた。彼はいつか彼等の中に人生全体さえ感じ出した。しかし年月はこの厭世
主義者をいつか部内でも評判の善い海軍少将の一人に数えはじめた。彼は揮毫を勧められ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
た。彼は僕の実家にいる牛乳配達の一人だった。同時にまた今日ほどたくさんいない社会
主義者の一人だった。僕はこのヒサイダさんに社会主義の信条を教えてもらった。それは....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
かし或事情の為に軽率にも父母と同居し出した。同時に又奴隷に、暴君に、力のない利己
主義者に変り出した。…… 前のホテルに帰ったのはもうかれこれ十時だった。ずっと....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
……新しき時代の浪曼
主義者は三汀久米正雄である。「涙は理智の薄明り、感情の灯し火」とうたえる久米、真....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
横倶楽部の事務所に連れられて行った。柔道部の連中が大勢私を取巻いて、「お前、社会
主義者に煽動されて、ああいう大会をやったんだろう、怪しからんじゃないか、謝り状を....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
や右翼教授たちを徹底的にヤジリ倒した。青柳団長が『わたくしは……』といえば『軍国
主義者であります』とくる。ついで『私は……』というと『軍閥の犬であります』といっ....