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主軸
「主軸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主軸の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「如是我聞」より 著者:太宰治
の文学者で、バイブルに苦しめられなかったひとは、一人でもあったろうか。バイブルを
主軸として回転している数万の星ではなかったのか。 しかし、それは私の所謂あまい....
「十五年間」より 著者:太宰治
うな気がして、こんどは一つ方向をかえ、私がこれまで東京に於いて発表して来た作品を
主軸にして、私という津軽の土百姓の血統の男が、どんな都会生活をして来たかを書きし....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
じゃなかった。で、女は何者か」 「それが分らないのです。しかしですよ、この事件の
主軸《しゅじく》には、二つの者が功を争っていることは、僕も察していました。例えば....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
の立場を持つものであるが、同時に、「文学と文学者達との間に決議された事項は文学を
主軸として解釈さるべきであって、それに不必要にして余計な拡張解釈を加えることは誤....
「作家の経験」より 著者:宮本百合子
はずのものと思う。伸びる芽には必ずきっさきがある。動く車に軸がある。歴史の前進の
主軸が、現世紀においては勤労階級であり、したがって、きょうの努力は来るべきプロレ....
「その柵は必要か」より 著者:宮本百合子
きなかった。が説明によって理解したところでは、民主革命の推進力である労働者階級を
主軸としてその同盟者としての農民、勤め人、中小商工業者、近ごろはアルバイトの必要....
「職業のふしぎ」より 著者:宮本百合子
ことの間に矛盾があってはならないわけであるけれども、いつしか文学を職業とする方へ
主軸が傾きがちで、職業的労作の単純化、統一化、能率化のためには、真の文学精神が回....
「三つの民主主義」より 著者:宮本百合子
利とに苦しんでいた勤労大衆、中産階級、知識人、婦人などの生活は実にこの勤労階級を
主軸として進展する日本の新民主主義の完成がなければ、幸福は決して約束されない。婦....
「世界の寡婦」より 著者:宮本百合子
たちの生活問題が切迫したときである。したがって母となっている孤独な妻たちの困難が
主軸となって、一つの社会問題となるのである。今日の日本では、未亡人の問題がいわれ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
考えて、在宅日の午前、そういう日の午後と活用すれば本当にようございます。ともかく
主軸となって台所やってくれる人が出来るのはうれしいわ。マンスフィールドの日記なん....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ることが出来ない。そして冬月その葉の小葉は落ち去ってもなお鉤刺を甲《よろ》うその
主軸ならびに枝軸には依然としてその鉤刺が残り、その刺体は確かと茎に固着して脱去し....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
|米突以上も抜いているから、自分は清水連嶺と呼ぶ方へ賛成するのである、この連嶺の
主軸の東端をなしているのが平ヶ岳である、即ち新潟県越後国北魚沼郡湯之谷村と群馬県....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
風巻景次郎 一 うた、漢詩と和歌、詩と歌、和歌と短歌 二 中世、和歌は中世文学の
主軸、物語は文学でない性質を含んでいる、勅撰和歌集、二十一代集、『古今集』の伝統....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
以上の角錐、角柱及び砲弾型の結晶は、氷の結晶系たる六方晶系の縦の方向の軸即ち
主軸の方向に発達した結晶である。 3 砲弾型組合せ 砲弾型の雪はよく沢山集....