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主長
「主長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主長の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
し。 ○六月、中村座の二番目「梅雨小袖昔八丈」を初演。菊五郎の髪結新三、仲蔵の家
主長兵衛と弥太五郎源七、いずれも好評。 ○九月、河原崎権之助は市川|三升と改名。....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
も出来るが、馴染の薄い狂言や新狂言の場合には容易に見当が付かない。加藤清正とか家
主長兵衛とか書いてあっても、その清正や長兵衛が果たして登場するのかどうだか判らな....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
とく、この劇の見せ場は二幕目の深川富吉町新三宅の場で、菊五郎の新三と中村仲蔵の家
主長兵衛が大好評を博したのである。作としても黙阿弥の作中で屈指の傑作と称せられて....
「十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
不審の色に燃え乍ら、影と声の主を見守った。 だが、二瞬とたたない凝視だった。城
主長国の声がおどろきと悦びに打ちふるえ乍ら、月光の中の影に飛んでいった。 「おう....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
年丁丑四月十七日出生、梅津源蔵利春という。初め政之進、又は栄と名のっていたが、藩
主長溥公の御沙汰によって改名したものである。それが後に隠居して只圓と号した。すな....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
迫害されてる真のフランス、フランスの田舎《いなか》にたくわえられてる活力、一時の
主長者どもの喧騒《けんそう》には無関係で、ひたすら働いてる民衆、それに思いをはす....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ランス人だった。不平がちな気質と先天的に秩序を好む心とをそなえていた。彼には一の
主長が必要だった。しかも彼はいかなる
主長にも我慢できなかった。彼の用捨なき皮肉は....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
汚行をしりぞける勇敢な魂の小団を、対立させることだった。私はそれらの魂を、彼らの
主長となるべき一英雄の指呼のままにその周囲に集めたかった。そしてその
主長を得るた....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
いと思っているのだ。」 彼は口を噤んだが、北村にも言葉は出なかった。――一家の
主長、それも謂わば絶対的な主権者が、右のような打明け話をするのも、而も平素あまり....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
くり返すばかりです。あなたはだれであるか? あなたは司教である。換言すれば教会の
主長で、金襴《きんらん》をまとい、記章をつけ、年金を受け、ばく大な収入を有する人....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
日まで、神という他の上官のことをほとんど考えてみなかった。
この神という新しい
主長を彼は意外にも感得して、そのために心が乱された。
彼はその思いがけないもの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
坂山、曹洞宗、西美濃の惣録《そうろく》――開山は道元禅師の二世莪山和尚。今須の城
主長江八郎左衛門重景の母、菩提《ぼだい》のために建立《こんりゅう》――今、伏見の....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
て、われらの面目がたたぬ」 これは、腹からの毛利方なのだ。官兵衛に説かれて、城
主長治は、織田へ随身を誓ったものの、その城中にはなお、こういう強固な反信長分子が....