主題[語句情報] »
主題
「主題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主題の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
だけはなかったようである。その後《ご》の伝吉を語ることは生憎《あいにく》この話の
主題ではない。が、大体を明かにすれば、伝吉は維新《いしん》後材木商を営み、失敗に....
「星座」より 著者:有島武郎
が知れた。森村はどんなことがあっても十時にはきっと寝る男だったから。西山の演説を
主題にして論じようといっておきながら、知らん顔をして帰っていった。
「ガンベのい....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
つもながらの饒舌《じょうぜつ》癖からばかり発しているのではない。作者はこの一篇の
主題にたいして、本文に入らぬまえ、一つの転換変容《メタモルフォーズ》をかかげてお....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
そしてその作用の結果が創造である。 × 何故に恋愛が屡※芸術の
主題となるか。芸術は愛の可及的純粋な表現である。そして恋愛は人間の他の行為に勝っ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
演しているほどだった。それは一座のプリ・マドンナ赤星ジュリアが歌うかのレビュウの
主題歌だった。 「誰だろう?」 青年は耳を欹てて、その口笛のする方を窺った。そ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
て芸術鑑賞という共同の泉から渇をいやすことができた。茶の湯は、茶、花卉、絵画等を
主題に仕組まれた即興劇であった。茶室の調子を破る一点の色もなく、物のリズムをそこ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
出すことになっているので、武者絵双六、名所双六、お化け双六、歌舞伎双六のたぐい、
主題はおなじでも画面の違ったものを撰んで作る。ことに歌舞伎双六は羽子板とおなじよ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のうち竪琴のグリッサンドが、夢の中の泡のように消えて行って、旗太郎の第一|提琴が
主題の旋律を弾き出すと、……その時、実に予想もされ得なかった出来事が起ったのであ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
そこで、こんにちの怪談会はこれまでと少しく方針をかえまして、すべて支那の怪奇談を
主題に致したいと存じます。しかし、支那のことはわたくしも何分不案内でございますの....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
った書物、特におもしろかった「死」に関するドレリンコートの著書――彼女はこうした
主題の書物では、これがいちばんいいものであると言っていた――のことなどを思い出さ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
この書物をたずさえて行こうと思った。マコーレーの作は、その文章も健全であり、その
主題も実生活に触れているので、今夜のような場合には、迷信的空想に対する一種の解毒....
「作画について」より 著者:上村松園
自分の画歴をふりかえって見ますと、ある時代には徳川期の錦絵的な題材を好んで
主題にとっていたり、またある時代には支那風の影響に強く支配されていたりして、いろ....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
かえして読んだ。角書にも姫館妖怪、古佐壁忠臣と書いてあるのをみても、かの小坂部を
主題としていることはわかる。二つ目の姫ヶ城門前の場とその城内の場とが即ちそれであ....
「「黒死館殺人事件」著者之序」より 著者:小栗虫太郎
長篇を編み上げるに就いて、そもそも着想を何から得たか――と云うことである。勿論、
主題はゲーテの「ファウスト」であるが、大体私の奇癖として、なにか一つでも視覚的な....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
までヴェーゲラー自身も快活さをまだ失くしてしまってはおりません。あなたの変奏曲の
主題をひくことがヴェーゲラーの大きな楽しみです。以前の方を好んでひいておりますが....