主馬[語句情報] » 主馬

「主馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:ゴーゴリニコライ
三三年十二月十七日付)に記して笑っている。――「市中で妙な出来事が噂されている。主馬寮、某の家で家具が急に動いたり跳ねたりしだした、というのだが、N曰く、これは....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
うさだゆう》を討ち取ったをはじめとし、青木新兵衛、乙部《おとべ》九郎兵衛、萩田|主馬《しゅめ》、豊島主膳《とよしましゅぜん》等、功名する者|数多《あまた》にて、....
乱世」より 著者:菊池寛
に当るより外はないというのだった。 それに対して、政治奉行の小森九右衛門、山本主馬などが恭順論を主張した。彼らは天下の大勢を説き、順逆の名分を力説して、この際....
丹下左膳」より 著者:林不忘
子どもは、約二十人ばかり。佐々《さっさ》玄《げん》八|郎《ろう》、前山彦七、海塚主馬《うみづかしゅめ》、西御門《にしごもん》八郎右衛門、間瀬徹堂《ませてつどう》....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
台《スブタイ》 箭筒士長《せんとうしちょう》、四天王の一人 者勒瑪《ジェルメ》主馬頭《しゅめのかみ》 巴剌帖木《パラテム》 成吉思汗《ジンギスカン》の小姓 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
伐に加わるために東下すると聞いたが、どこへ行くのだ」 「不審に候」 家老の松野主馬が答えると、他の一人の家老の稲葉正成が言う、 「大谷刑部も存外、目先の見えぬ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ここでちょっと道くさを食べる。 いま言った町の名だが、このモンテイロというのは主馬頭の語意だ。すなわち、いつの世かこの町のこの家に、時の王に仕侍する主馬頭が住....
日置流系図」より 著者:国枝史郎
ふうむ、不思議な老人じゃの……」 誂えた弓をわざわざ見に来た旗本の次男|恩地主馬は声をはずませてこう訊いた。 「ほんとも本当、昨夜で十日、きまって参るのでご....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
恋人が盗賊とは 「あたぼうよ、ご家来でさあ……もっとも最初は松浦様のご舎弟、主馬之進様のご家来として、馬込の里の荏原屋敷で……」 「喋舌るな!」と叱るように....
魔像」より 著者:林不忘
と眼を人々の顔に走らせて同意を求めると、池上新六郎《いけがみしんろくろう》、飯能主馬《いいのうしゅめ》、横地半九郎《よこちはんくろう》、日向一学《ひなたいちがく....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
らぬ。木曾駒か、奥州駒か、あるいは九州の産のものか、どうも見当が附かない。そこで主馬寮の藤波先生、馬術家の山嶋氏などのお説を聞くと、その頃の乗馬として各産地の長....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ら一層気乗りがして来て勉強されて、いろいろ馬を彫られた処、その事が軍馬局に分り、主馬寮に分り、宮内省に分りして、後藤は馬を彫ることは上手だという評判が立って、後....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
こともありまして、何かと宮内省とは縁故がありましたから、今度の楠公の馬については主馬寮の藤波氏にも種々お尋ねした関係もあり木型の出来上がったことも、侍従局から叡....
寄席行灯」より 著者:正岡容
》に大入り満員の、祝花火を巨《おお》きく真っ赤に、打ち揚げさせたまえと祈るは、催主馬楽がいささかの知り合い、東都文陣の前座を勤むる。 正岡容に候《そうろう》こと....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
夫は長曾我部元親の証文を所持していた。山内家から足田家へ与えた文書には、算所足田主馬太夫と宛名してあるという(「山荘太夫考」)。沼田頼輔君から教えられた見聞録所....