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「乗り換え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乗り換えの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
、文太郎の機嫌をとったりし出した。……… 玄鶴はお芳を囲い出した後、省線電車の乗り換えも苦にせず、一週間に一二度ずつは必ず妾宅《しょうたく》へ通って行った。お....
路上」より 著者:芥川竜之介
の桜はまだ早かろうの、瀬戸内《せとうち》の汽船は面白かろうのと、春めいた旅の話へ乗り換えてしまった。するとその内に、野村が皿の変るのを待ちながら、急に思い出した....
西航日録」より 著者:井上円了
り。また、駅夫が白色の前垂れを着しおるも、特色の一つなり。これよりロシアの汽車に乗り換え、夜一時発車。汽車はこれを他邦のものに比するに一層大にして、意外に安逸な....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
入った彼は、ミチミの隣の吊り皮を握るわけにはゆかなかった。 やがて電車は、彼の乗り換えるべき停留所のところに来た。彼はミチミに別れをつげるために、彼女の方を向....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
余の日が経ちました。と、船はシンガポールに着き、そこから郵船会社の欧洲航路の船に乗り換えた勝田さんが、香港へ着く前夜、遺書も残さず、謎の投身自殺を遂げたという報....
むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
福知山から三田行に乗り換えた時には、もう汽車の中にまで夕闇が迫っていた。 園部の新生寺の住職――....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
ある。スキーの跡は市内の方へ向いてその空地を斜めに横切り、どうやら向うの本通りへ乗り換えるつもりらしい。この分では、途中で警官に応援を求めることが出来るかも知れ....
母と娘」より 著者:岡本かの子
西南へ三時間程汽車に乗って行くとロアール河の都ツール市へ着きます、其処から汽車を乗り換えて二十分|許りで此のモントリシヤへ到着します。此所はフランスで一番古い町....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
載誌不詳、『十番随筆』所収) 春の修善寺 十年ぶりで三島駅から大仁行きの汽車に乗り換えたのは、午後四時をすこし過ぎた頃であった。大場駅附近を過ぎると、此処らも....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
どういう道順でお出でになりました……。ははあ、四谷から甲武鉄道に乗って、国分寺で乗り換えて、所沢や入間川《いるまがわ》を通って……。成程、陸《おか》を行くとそう....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
った。万世橋から鉄道馬車に乗って上野まで行き着いて、それから浅草行きの鉄道馬車に乗り換えようとすると、そこに屯している車夫が寄って来て、浅草まで馬車値で行こうと....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
左衛門方に一泊。十二日は猿田|川岸から舟に乗って栗橋に着き、さらに堺川岸から舟を乗り換えて、その夜は舟泊まりとなる。蚊の多いのに困ったとある。十三日は流山、野田....
わが町」より 著者:織田作之助
の停留所へ向いた。 電車が大正橋を過ぎる頃、しとしと牡丹雪になった。 境川で乗り換えて、市岡四丁目で降りた。そこから三丁の道はもう薄白かった。傘を持って出な....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
馳けらせるので、途中で度々、乗り倒したが、前もって宿々に馬を置いてあるから、忽ち乗り換え乗り換え諸鐙を合せて馳せた。更に途中に在る者共に命ずるには、一手は道筋の....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
烟の間敵味方もさだかでないままに相乱れて戦った。乃木の馬が疲れたので、吉松の馬に乗り換えたが、忽ち弾丸が馬に中って、馬は狂奔して敵中に入ろうとした。幸い、馬が中....