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「乗換える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乗換えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
っ立っているのだった。 仙台の駅から汽車に乗った。汽車弁はうまかった。東京駅で乗換える時、途中下車して町の容子など見てみたいと思ったが、何かせきたてられる想い....
新生」より 著者:島崎藤村
しく親切に書いてあった。岸本はシャトレエから河蒸汽に乗って、復《ま》たルウブルで乗換えるほどの無駄をした。それほどまだ土地不案内であった。その時の彼は仏蘭西人の....
トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
い凄じい煤煙をあたりに漲らしているような大きな町なども見えた。ある線からある線へ乗換える停車場では二人は寒気に顫えながら、家から持って来た冷たい結飯などを食った....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
な羅馬の朝! 私は、ここで、歴史の真ん中へ降り立つのだ。 直ぐにナポリ行きへ乗換える人や、朝だちの旅客のために、プラットフォウムには、駅売りの呼び声が縦横に....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
一 日比谷から鶴見へ 夏のある朝|築地まで用があって電車で出掛けた。日比谷で乗換える時に時計を見ると、まだ少し予定の時刻より早過ぎたから、ちょっと公園へはい....
猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
うな顔の真ん中に二つの鼻の孔が妙に大きく正面をにらんでいるのが気になった。上野で乗換えると乗客の人種が一変する。ここにも著しい異質の接触がある。 広小路の松坂....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
とは、京橋のわたしの実家に行くべく北鎌倉を出ました。途中桜木町に買物があり横浜で乗換える時、わたくしはそれまで抱いていた恵里ちゃんを良人に渡し、わたくしは良人の....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
着する予定が数時間おくれて、真夜半になった。翌早暁、例の「護衛隊」を率いて小艇に乗換える。河幅は約半マイル、平野で、村々が指呼できる。村人がいぶかしそうに土手に....
放浪」より 著者:織田作之助
っ立っているのだった。 仙台の駅から汽車に乗った。汽車弁はうまかった。東京駅で乗換える時、途中下車して町の容子など見てみたいと思ったが、何かせきたてられる想い....