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乗船
「乗船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乗船の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
乗っていらっしゃるんですよ。ところがけさ宿をお出かけのとき博士が急病になられて、
乗船がこんなに遅れたというわけなんで」 「あの婦人は、轟博士の娘かね」 「さあど....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ーナー博士調査団の用船だった。 ジム・ホーテンス記者は、ドレゴと水戸とを伴って
乗船した。そして前甲板の喫煙所で団長ワーナー博士に二人を紹介した。 博士は白髪....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
一人の妹の墓にも花と香花をわけた。 その弟は、学校を出て船に努めるようになり、
乗船中、海の色の恍惚に牽かれて、海の底に趨った。 その妹は、たまさか姉に遇うて....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
《しもべ》として仕えているように見せかけ、そのキラマン号の下級船員の信用を得て、
乗船が出来たのであった。もっとも密航するのだから、親子は船艙《せんそう》の隅《す....
「恐竜島」より 著者:海野十三
よそく》する力のなかったのもいたし方のないことだ。 玉太郎とラツール記者とは、
乗船のその翌日に早くもなかよしになってしまった。 そのきっかけは、玉太郎の愛犬....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
仲間の人たちの証言も、係官を納得させるほど十分ではなかったが、船員の中に、房枝が
乗船当時調べたことをおぼえている者があって、その証言で、やっと上陸を許可された。....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
帆しようとしていたところなので、博士はこれ幸いと、船員をつき突ばして、無理やりに
乗船して、サロンの中へ陣取った。 「もしもし、どなたかしりませんが、もう船室があ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ャイナ号は、桟橋にぴたりとよこづけになり、皆の乗りこむのを待っている。 しかし
乗船命令は、なかなか出なかった。 午後八時が九時になり、十時になった。 そろ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
静かな大空にひびいて、荒野のあなたに谺していた。ラザルスは海路を行った。 彼の
乗船は非常に豪奢に装飾されていたにも拘らず、かつて地中海の瑠璃色の波に映った船の....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、一生懸命に船の方へ走って来て、船に乗り込んでようやくほっとした次第である。僕は
乗船中、自己の義務を果たすべき条款に署名した以上、この船にとどまってはいるが、日....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
な緒を得たのは明らかであった。 米原で後藤男の一行と別れて神戸へ行き、神戸から
乗船して大連を経て入露の行程に上った。その途上小村外相の帰朝を大連に、駐日露国大....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
歓呼された。尾崎はその時学堂を愕堂と改め、三日目に帝都を去るや直ちに横浜埠頭より
乗船して渡欧の途に上った。その花々しい神速なる行動は真に政治小説中の快心の一節で....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に旧教の尼数名乗り込む。みなシナに伝道するものなり。シナ人夫婦、小児を携えてまた
乗船す。尼その子の手を握らんとす。シナ人あえて許さず。けだし、シナ人は一般に、尼....
「西航日録」より 著者:井上円了
り。よって、かくよめるなり。午後十時、フリートウッド(Fleetwood)港より
乗船す。海上、風静かに波平らかなり。 海風吹断月如環、望裏送迎英北山、汽笛一声驚....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
話を交ゆること約一時間にして、領事館に移り、総領事代理瀬川浅之進氏に面会す。五時
乗船、驟雨ようやく晴る。領事館書記相原庫五郎氏の帰朝せらるるに会し、同乗してホン....