九十[語句情報] » 九十

「九十〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

九十の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十円札」より 著者:芥川竜之介
《かたてま》に書いている小説は「中央公論《ちゅうおうこうろん》」に載った時さえ、九十銭以上になったことはない。もっとも一月《ひとつき》五円の間代《まだい》に一食....
将軍」より 著者:芥川竜之介
きたい》は、松樹山《しょうじゅざん》の補備砲台《ほびほうだい》を奪取するために、九十三高地《くじゅうさんこうち》の北麓《ほくろく》を出発した。 路《みち》は山....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
我と一歩を隔てたもののことである。只《ただ》この一歩を理解する為には百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ。 又 天才とは僅かに我我と....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
暗黒面」の著者が挙げて居りますH某《ぼう》と云う科学者で芸術家だった男が、千七百九十二年三月十二日の夜、その叔父の二重人格を見たと云う実例などを数えましたら、恐....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
。最も明白な場合のみを挙げて見ても、千五百七十五年には、マドリッドに現れ、千五百九十九年には、ウインに現れ、千六百一年にはリウベック、レヴェル、クラカウの三ヶ所....
或る女」より 著者:有島武郎
く》よりも葉子には堪《た》えがたい事だ。たとい倉地が前の態度に出てくれる可能性が九十九あって、あとの態度を採りそうな可能性が一つしかないとしても、葉子には思いき....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を授くる幸いある神々は、 いかにその領土を分ち、その光栄を頒ちしか、 またいかに九十九折なすオリンポスをここに求めしか、 時の始めよりぞ、語れ、かの神々の中の一....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
った処へ、屋根は熱し、天井は蒸して、吹込む風もないのに、かさかさと聞こえるので、九十九折の山路へ、一人、篠、熊笹を分けて、嬰子の這出したほど、思いも掛けねば無気....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
時の不意討に、蠅叩もとりあえず、ひたと向合った下土間の白い髯を、あべこべに、炎天九十度の物干から、僧正坊が覗いたか、と驚いた、という話がある。 二....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
、まだ霽れやらぬ朝靄にて、もの凄じく空に冲って、焔の連って燃るがごときは、やがて九十度を越えんずる、夏の日を海気につつんで、崖に草なき赤地へ、仄に反映するのであ....
真夏の夢」より 著者:有島武郎
さえずります。その時一|羽の鳩が森のおくから飛んで来て、寝ついたなりで日をくらす九十に余るおばあさんの家の窓近く羽を休めました。 物の二十年も臥せったなりのこ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
内職の収入を調べて見た。 「案の定、一八三二年には収入が五千ポンドに増す所か、千九十ポンド四シリングから百五十五ポンド九シリング。 「ファラデーは長命であった。....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
るのであります。 憲法は国家活動の源泉であり、その基準であります。また、憲法第九十九条には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
とを思うと、十年の歳月を感じて感無量である。 ついで社会党は二十一年の総選挙で九十八名、二十二年の総選挙で百四十三名を獲得、第一党となって、当時の民主党、国民....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
するという条件で六百部印刷をしてその六十部をもらい受け、更に三十部自弁して合せて九十部を世界各国の著名の大学や眼科医へ寄贈したのであります。それが大正七年のこと....