九星[語句情報] » 九星

「九星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

九星の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
いずれに対しても昔から今日《こんにち》まで失わずに成長した男である。彼の父は方位九星《ほういきゅうせい》に詳しい神経家であった。彼が小学校へ行く時分の事であった....
婦系図」より 著者:泉鏡花
主税は思わず三世相を落して、 「高価い!」 「お品が少うげして、へへへ、当節の九星早合点、陶宮手引草などと云う活版本とは違いますで、」 「何だか知らんが、さん....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
アーである。それが聖典たる易に関している。九宮方位の談、八門遁甲の説、三命の占、九星の卜、皆それに続いている。それだけの談さえもなかなか尽きるものではない。一よ....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
ぎない。強い制作力ある画家ほど、飽きやすく、貪慾にして我儘である。 古人はよく九星とかいうものによって人の性格を定めて見る事をする。私はよく知らないが、九紫は....
露肆」より 著者:泉鏡花
料理の天幕張の中などは、居合わせた、客交じりに、わはわはと笑を揺る。年内の御重宝九星売が、恵方の方へ突伏して、けたけたと堪らなそうに噴飯したれば、苦虫と呼ばれた....
生と死との記録」より 著者:豊島与志雄
いう禁厭の札を作って持って来て下すった。それを私は座敷の柱に貼りつけた。 私は九星とか易占とかを信じなかった。凡ては自分の意志であると信じていた。もし本当に超....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
自身の病に医を択ぶの法を知らず、老人小児を看病して其方法を誤り、甚しきは手相家相九星八卦等、あられもせぬ事に苦労して禍福を祈るが如き、世間に其例少なからざるを見....
貞操問答」より 著者:菊池寛
星だから、七赤、八白、二黒の日は吉で九紫、三碧、四緑の日は凶であるなどと、朝刊の九星を気にしたり、カードのペーシェンスが、一度でパッと揃えば、吉。そろっても、ス....
魔都」より 著者:久生十蘭
というのではない。諸君の中には手にされた方もあろうが、その人相は神宮館発行の例の九星運勢暦の附録についている「人相の部」のうち「貴人の相」というのにまさに匹敵す....
日記」より 著者:宮本百合子
精神で描き得ないものがあるのだろうか。 此も元日のつづき。 去年の日記に所謂九星の表がついて居た。 元から厄年に不幸に会いつづけて居る自分は、或運命を感じ....
錦紗」より 著者:犬田卯
われると、怖くなって何も出来なくて困ることもあるんだねえかしら。」 「そんな人は九星にとっつかれている人で、九星の吉凶というのはそんな意味だねえよ。悪日というの....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
年の生れだが、天保八年は――これもまた丁《ひのと》の酉! 年齢|干支《かんし》九星|早見弁《はやみのべん》。こうだ。 お鈴――文久元年、かのとのとり、四緑、木....
妖怪学」より 著者:井上円了
諸怪物 第二種、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神降ろし、人相、墨色、九星、方位、卜筮、祈祷、察心、催眠、その他諸幻術 第三種、すなわち自己の身心上に....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
のは、人の吉凶禍福を占うことであって、すなわち卜筮、人相見の類であります。また、九星と申して星を調べて占うものあり、あるいはまた、方角によって卜するものがある。....
迷信解」より 著者:井上円了
、神水等の効の信頼すべからざること。 (六)卜筮、御鬮、人相、家相、鬼門、方位、九星、墨色等を信ぜぬこと。 (七)縁起、日がら等にかかわることのあしきこと。 (....