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「九泉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

九泉の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
し、民を誣い、条にたがい、法を犯した罪によって、かの牡丹燈を焚き捨てて、かれらを九泉の獄屋へ送るというのでありました。 急々如律令(悪魔払いの呪文)、もう寸刻....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、まさに当代の主人であるべき竜之助殿は、天涯地角、いずれのところにいるか、但しは九泉幽冥の巷《ちまた》にさまようているか、それはわからない――最近になって復興し....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、条(教えの個条)に違い、法を犯した罪によって、かの牡丹燈を焼き捨てて、かれらを九泉の獄屋へ送るというのであった。急急如律令、もう寸刻の容赦もない。この判決をう....
西航日録」より 著者:井上円了
万夫眠、家禽淘汰鑑人力、生物起源帰自然、埋骨帝王廟前地、留名学界史中篇、請君長臥九泉下、誰怪偉功千歳伝。 (進化論をとなえて三十年、その論はよく万人の眠りを覚ま....
三国志」より 著者:吉川英治
、練帛を手にうけた。悲嘆に狂乱された帝は、 「妃よ、妃よ、朕をうらむな。かならず九泉の下にて待て」 と、さけばれた。 「あははは。女童みたいな世まい言を」 ....
三国志」より 著者:吉川英治
つけて、後園に追いだし、そこここの木陰で刺し殺してしまった。 「死んでから後も、九泉の下で、魂と魂とがふたたび巡り合うことがないように」 という思想から、その....
三国志」より 著者:吉川英治
おくれ。……よい婿をえらんで嫁がせてくださいよ。……もし、母のことばを違えたら、九泉の下で、親子の対面はかないませんぞ」 云い終ると、忽然、息をひきとった。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
に儚いものではありますまい。また短いものとも思いません。生ける限りは――いえいえ九泉の下までも」 「さは云え、別れねばならぬ身をどうしよう」 「わたしも共に参り....
三国志」より 著者:吉川英治
ことは、夢寐にも知らぬ仲である。今日、過って呉の計に墜ち、たとえ一命を失うとも、九泉の下、なお桃園の誓いあり、九天の上、なお関羽の霊はある。汝ら呉の逆賊どもを亡....