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乞児
「乞児〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乞児の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義猴記」より 著者:田中貢太郎
支那の万暦年中、毘陵に猿曳の
乞児があって、日々一|疋の猴を伴れて、街坊に往き、それに技をさして銭を貰っていた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に多い。『賢愚因縁経』五に、仏が給孤独園《ぎっこどくおん》にあった時、園中五百の
乞児あり、仏に出家を乞うて許され、すなわち無漏の羅漢となる、祇陀《ぎだ》太子、仏....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
シテ、或ハ貴《き》ニヨク、或ハ賤《せん》ニヨシ、上ハ王皇ニ陪シテ栄ト為サズ、下ハ
乞児《きつじ》ニ伍シテ辱ト為サズ、優游シテ以テ歳ヲ卒《をは》ルベキモノ、唯我ガ技....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
下たる事を強いられた談もある。また真言宗の開祖弘法大師は、「三教指帰」に自ら仮名
乞児高弁と署名せられているのである、この
乞児・非人と、エタの起原と言われたキヨメ....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
、その語原を餌取に求め、当時仔細を知らぬものはこれを濫僧とも云い、非人・カタイ(
乞児)・エタなどを一つにみているが、しかもエタとは本来餌取で、天竺に旃陀羅という....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
もやはり乞食で、弘法大師の「三教指帰」には、自己を仏教の代表者とし、これを「仮名
乞児」と名告らせているのである。 非人乞食は、原則としては同時に浮浪民である筈....