乞食根性[語句情報] » 乞食根性

「乞食根性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乞食根性の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名娼満月」より 著者:夢野久作
も持合わせず。賭博、相場の器用さなど、夢にも思い及ばぬまま、三日すれば止められぬ乞食根性をそのまま。京都とは似ても似付かぬ町人の気強さを恐れて、屋敷町や町外れの....
黒点」より 著者:豊島与志雄
なことをするよりは、立ん坊でもした方が、どれほど立派だか知れやしない。お前さんは乞食根性だ。」 それでも、何と云われても、父は弁解をしなかった。 「ほう、そん....
インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
極めて簡単だ。豊かな国のオコボレに縋る方が、現実を救う最短距離なのである。これを乞食根性と云う人は、武士道という最もあやまれる偏見に患わされている精神病者なので....
裏切り」より 著者:坂口安吾
と見るところに彼の計算法の独自さを見るべきです。これは普通の人間にはできません。乞食根性が身にしみついているのです。生活の最低線を押えておこうという心の働きは誰....
西航日録」より 著者:井上円了
聞く。故なくして人に物を請うは、上下一般の風習にして、巨万の財を有する紳士、なお乞食根性あり、いわんや下流においてをやと。余、よって左のごとくよみたり。 来て見....