乱れ箱[語句情報] » 乱れ箱

「乱れ箱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

乱れ箱の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
していらっしゃい」 「有難うございます」 「あの戸棚をあけてごらんなさい、二重の乱れ箱の下の方が、あなたのためにこしらえて置いた着物です」 「まア――」 「それ....
源氏物語」より 著者:紫式部
った。しかも当日になって院からのたいしたお贈り物が来た。御衣服、櫛《くし》の箱、乱れ箱、香壺《こうご》の箱には幾種類かの薫香《くんこう》がそろえられてあった。源....
港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
「いや、こうしてはいられない、洋服はどこにあるのでしょう」 榻の枕元の台の上に乱れ箱に入れて洋服やシャツが入れてあるのが見えた。彼はすらりと羽蒲団を横に脱けだ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
様――」手をのばして救い出した。たみは、火を放けるために後へ残って、反古や木屑や乱れ箱などを、手当り次第に、部屋の中ほどへ積み上げる。 だだッ広い闇の間を、お....
雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
借」 閉める。――帯を解く、お仕着を脱ぐ。 ちゃんと、台所わきの行燈部屋に、乱れ箱が出ている。雲霧は、手ッ取り早く、その中の衣類を身につけた。 きゅッ、と....