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乱酒
「乱酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乱酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
はいたが、酒に淫することなどは、決してなかったのが、今では大杯をしきりに傾けて、
乱酒の萌《きざし》がようやく現れた。 ある夜の酒宴の席であった。忠直卿の機嫌が....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
の御家来で、お馬廻り役を勤め、百五十石頂戴致した黒川孝藏と云う者でありましたが、
乱酒故に屋敷は追放、本郷丸山の本妙寺長屋へ浪人していました処、私の兄澤田右衞門が....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
あたかも霖雨のじめじめしい沼のような物懶い生活が今日も今日もと続いたのだ。欠席、
乱酒、彷徨、怠惰、病気、借金、これらのもののなかを転っていた私の生活はけっして明....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
いた。が、この妓を落籍するには、二千円余のお金がいった。当時の私は一カ月の生活が
乱酒さえしなければ楽にいけるという程度だった上に、前にもいう金づかいの下手な男だ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が導火線になった。だが一曲弾いただけですっと居なくなってしまった。若い学生たちの
乱酒と騒擾とに驚いたのだろう。食堂ではチンと澄ましている。それが今夜は鼠色の眼鏡....