乳癌[語句情報] »
乳癌
「乳癌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乳癌の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競馬」より 著者:織田作之助
いろ》ににじんでいる胸をさすがに恥《はずか》しそうにひろげて診《み》てもらうと、
乳癌《にゅうがん》だった。未産婦で
乳癌になるひとは珍《めず》らしいと、医者も不思....
「一足お先に」より 著者:夢野久作
、藤沢あたりから左のお乳が痛み出したっていうの……それでお附きの医者に見せると、
乳癌かも知れないと云ったもんだから、すぐに自動車で東京に引返して、旅支度のまんま....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
も私の家に一泊して、翌日一しょに伊東まで来てくれた。その翌日は大井広介の奥さんが
乳癌で手術することになっていた。長畑さんと大井広介とは古くからの親しい友で、私が....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
うに食用にはならない。地中の球根を搗《つ》きつぶせば強力な糊《のり》となり、女の
乳癌《にゅうがん》の腫《は》れたのにつければ効《き》くといわれる。 元来《がん....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
母が背を円くして、その妻を迎えた。私は運転手と自動車から荷物を運んだ。 素子は
乳癌にかかった。その上、発見が遅れたため、癌は腋下から頸部にまで転移してい、二度....
「澪標」より 著者:外村繁
もかく妻の前に坐る。 「そんなことはいいよ。それより、どうだったの」 「やはり、
乳癌ですって」 「そうか」 一瞬、強い衝撃を受ける。しかしいつかこのことのある....
「落日の光景」より 著者:外村繁
一 私の妻は
乳癌に罹り、築地の癌研附属病院で左胸部の切除手術を受けた。更にコバルトを照射する....