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乳臭児
「乳臭児〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乳臭児の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
の人は多くパンの話で生きている。理想などということを言い出すと、まだ世間を知らぬ
乳臭児のように一言のもとに言い消される。 主僧の言葉の中に、「成功不成功は人格....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
(何か別のことに気を取られて殆んど上の空で)さよう! それが何としたのだ! 兵藤
乳臭児、救えぬ! 井上 なにっ! 間――変な風に緊迫した空気。井上がジリッと片....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
(何か別のことに気をとられて殆ど上の空で)さよう! それが何としたのだ! 兵藤
乳臭児、救えぬ! 井上 なにっ! (間――変なふうに緊迫した空気。井上がジリッ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
――失礼だが、貴公は、何流を学ばれたか」 剣術のことになると、自然、藤次はこの
乳臭児を見下げずにいられなかった。 美少年は、ちらと、彼のそういう尊大な顔つき....
「三国志」より 著者:吉川英治
を中心とした。 計策ととのって、魏軍はふたたび前進を示した。それを迎えて、 「
乳臭児夏侯楙を一つかみに」と、趙雲は一陣に駈け向おうとした。 ※芝は、諫めて、....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
、後醍醐天皇は三十七歳の御壮年だし、楠木|正行や北畠|顕家などは、まだ五、六歳の
乳臭児にすぎない。 先ごろ、鎌倉を半日歩いた。杉本画伯は国画会の審査日で行けず....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
お供中にはおりますまい。けれど、長兄十兵衛の技に較べれば、まだまだ又十郎などは、
乳臭児といってよいくらい、段ちがいにござります」 と、云った。 家光は、友矩....