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乳香
「乳香〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乳香の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おしの」より 著者:芥川竜之介
げに来た天使のことを、厩《うまや》の中の御降誕のことを、御降誕を告げる星を便りに
乳香《にゅうこう》や没薬《もつやく》を捧《ささ》げに来た、賢《かしこ》い東方の博....
「新生」より 著者:島崎藤村
ろから明るく透《す》けて見えていた。
祭壇の方から香って来る没薬《もつやく》と
乳香の薫《かおり》は何時《いつ》の間にか岸本の心を誘った。彼はこうした羅馬旧教の....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
漂うている。その光は聖壇の蝋燭から来ているのであって、三稜形をした大燭台の前には
乳香が燻かれ、その烟と光とは、火箭のように林立している小円柱を沿上って行って、頭....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
く》と経行中の女人に触れると呪が利かなくなる。しかる時は身を浄《きよ》め洗浴し、
乳香の烟を吸いつつ呪を誦《ず》して呪の力を復すと見ゆ。 蛇と方術 イ....