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乾杯
「乾杯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
乾杯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
クスに行って、二つのグラスにウイスキイをなみなみとたたえて持って来た。 「さあ、
乾杯だ。飲めよ。」 雪は、眼をつぶってぐっと飲んだ。 「えらい。」私もぐっと飲....
「地獄街道」より 著者:海野十三
酒を指した。 「イヤ、こんなに褐色がかってはいないよ」と彼は打ち消して、 「さア
乾杯だ」 彼はキュッとグラスから黄色い液体を飲み乾した。私は狐に鼻をつままれて....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
た。 「うわーッ、赤星ジュリアだ!」 「われらのプリ・マドンナ、ジュリアのために
乾杯だ!」 「うわーッ」 その声に迎えられて、真黒な帛地に銀色の装飾をあしらっ....
「海底都市」より 著者:海野十三
「たいへん御両所とも討論にご熱心のようですが、ひとつ僕も中に入れていただいて、
乾杯といきましょう」 僕は給仕を呼んで酒を注文した。 ダリア嬢とトビ君とは、....
「火星兵団」より 著者:海野十三
るせいであった。
「さあ、始めましょう。ではロロ公爵とルル公爵の御健康を祝して、
乾杯します。おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとうございます」
「ありがとう....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
人の国から来た男だと思うだろうか。それよりも、君の生きていたことを祝福して、一つ
乾杯しようじゃないか」 八十助は鼠谷がおかしいのだと思ったので、いい加減にその....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
はすばらしい幸運をひきあてたものだ。さあ、それならここで一つ、景気よく前祝として
乾杯しょうじゃないか」 「よかろう。さあはじめるぞ。皆、こっちへよって来い」 「....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
重クローム酸カリを、大コップ二杯へなみなみと溶解して、毎晩夜半になると二人は
乾杯を試みたが、さあとなるとあの黄褐色は私の食慾をそそらなかった。 やはり軌道....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
仲よさそうだもの―― たか子は、夫六郎の方に笑顔をおくった。 四人はビールの
乾杯をした。 「ねえ、あなた、こんなおまねき本当にうれしいですわ」 「じゃあ、こ....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
した。そして、お客はローレンス老人、ローリイ、それからブルック氏で、健康を祝して
乾杯し、語りあい、歌を合唱しあって、ごちそうを食べ、心ゆくばかりたのしいときをす....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ンスをこしらえて来て、それでは大いに愉快にやって、ひとつ王女殿下の健康をいわって
乾杯しようといいました。ところが、ヨハンネスは、コップに二はいのむと、もうすっか....
「火の扉」より 著者:岸田国士
している。おれは、生がいにたつた一度の、命をかけても惜しくないおれの恋愛のために
乾杯する」 尾関は、どつかと床の上に腰をおろして、ビール・ビンを傾けた。 ギ....
「断食芸人」より 著者:カフカフランツ
らそうとして、陽気なおしゃべりをしながら、それをやるのだった。つぎに観客に対して
乾杯の言葉がいわれたが、これは芸人が興行主にささやいたものを興行主から観客に伝え....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
り巻かれて嬉々としている私自身を見出した。それから高麗丸の食堂ではそろって麦酒の
乾杯をした。驚いたのは同行すべきはずの庄亮(歌人|吉植君)が解纜前五、六分前に、....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
かわからず、夢のような気がしてぼんやりしていると、背広服をはじめ一同は夫のために
乾杯をするやら、いかにも丁寧なにこやかな態度で、ここでもまた松岡の父が話題にのぼ....