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亀岡
「亀岡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
亀岡の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
返す。引き返さぬは山を貫いて丹波《たんば》へ抜ける。二人は丹波行の切符を買って、
亀岡《かめおか》に降りた。保津川《ほづがわ》の急湍《きゅうたん》はこの駅より下《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は何も知らぬ、わしが今日の身の上を知らぬ」 「今日の身の上というて、お前はやはり
亀岡屋の跡を取る安楽な身分ではないか」 「それが違います、今の
亀岡屋はお前の思う....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
をひっぱりだして(その日も雪が降っていた)汽車に乗り、保津川をさかのぼり、丹波の
亀岡という所へ行った。昔の亀山のことで、明智光秀の居城のあった所である。その城跡....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
がありまして、それに書いてあるのを読んでみますと―― 「明智光秀の軍隊はやにわに
亀岡から下りて参りまして、本能寺を取り囲んで、ドッとばかり勝鬨をあげて、弓、鉄砲....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
這入っていろいろ師匠のためを思ってくれられた特別の華客先もありました中に、別して
亀岡甚造氏の如きは非常に師匠のことをひいきにされた方でありましたが、この方が大変....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
た私も師匠のためにはそう致すが当然とも思いました。 ところで、相談相手としては
亀岡の番頭さん、それに高橋定次郎氏は私よりも二つも年長で師匠とは生前深い関係のあ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ら、随分大した量、ちょっとどうするにも困るようなわけでありましたが、ちょうど彼の
亀岡氏から用立てて頂いた葬式費用の五十円という借用の方へ、
亀岡氏の望みでその文銭....
「おせん」より 著者:邦枝完二
の横について曲がった三|軒目、おもてに一|本柳が長い枝を垂れたのが目印の、人形師
亀岡由斎のささやかな住居。 まだ四十を越していくつにもならないというのが、一|....
「鮎の名所」より 著者:北大路魯山人
てている。 あゆのいいのは丹波の和知川がいちばんで、これは嵐山の保津川の上流、
亀岡の分水嶺を北の方へ落ちて行く瀬の急激な流れで、姿もよく、身もしまり、香りもよ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
優しいところがある。これは公卿出の母の清子の感化かとも思われた。 篠村は近ごろ
亀岡市に合併されたので、その記念出版として「篠村史」がつい昨今できあがったばかり....