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了する
「了する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
了するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
を兼ね、土を洗い去られて、石川といった、竪川の河岸を練り歩いて来た。もうこれで終
了すると思えば心にも余裕ができる。 道々考えるともなく、自分の今日の奮闘はわれ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いた変化は高温のために著しく速度を増し一秒の何分の一かの間に非常に急激な変化を完
了する。その後数分間は、燃焼によって生じた物が空気中の湿気に接触するために緩やか....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
当に東亜の諸民族の力を総合的に発揮して、西洋文明の代表者と決勝戦を交える準備を完
了するのであります。明治維新の眼目が王政復古にあったが如く、廃藩置県にあった如く....
「地球盗難」より 著者:海野十三
対コンミュニズムの戦争も一時休戦状態に入ったことである。そして大隅学士の講演が終
了すると同時に、世界各地における戦争は、無期休戦に入ることを広く告げられた。 「....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
んでいた。それであるから、級の数はひどく多いが、初等科と中等科をやはり六年間で終
了するわけで、そのほかに毎月一回の小試験があった。小試験の成績に因って、その都度....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
パートも故障はなかった。 それからまた電源や出力側の接続をやり直した。それが完
了すると、金網戸のところを外へ出、ぴったりと戸をしめた。そしてパネルの前に再び腰....
「大脳手術」より 著者:海野十三
列|替えの手術だ。電気メスと帯電器具と諸電極とを使ってこの手術は僅か五分間にて完
了する。そうなれば太股の切口も、これに接ぐべき脚の切口も、はんこを捺したように同....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
発した。それは丁度洋上に夕闇が下りたばかりの頃だった。太青洋踏破は、正二日半で完
了する予定だった。 アルゴン大将の、特に信頼をおいていたのは、二百隻から成る快....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
莨を出して口に啣える。 フランケは言葉を続けて、 「なお、本艇が予定の航程を終
了するまでには、相当の出産があることでしょう。三四十人、いや四五十人はあるかもし....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
いたから、ひじょうに強力な宇宙部隊だった。 司令左倉少佐は、宇宙戦隊の準備が完
了すると、ミミ族にたいして強硬な申し入れを行った。それは二つの事項からなっていた....
「流線間諜」より 著者:海野十三
備を終了し置くを要す」 ボゴビ、ラザレフ岬とは何処を指していうのか。また何を完
了するというのか? 総攻撃開始とは、何処を攻めるというのであるか? R区とは....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
りで、七冊百四十枚、それに御家流で丹念に細かく書かれているのであるから、全部を読
了するにはなかなかの努力を要すると、わたしも始めから覚悟して、きょうはいつもより....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
そうで、時間も三十時間ぐらいしか経ってないということだった。 僕はこの解剖の終
了するまでのうち、一番気もちわるく感じたのは、この解剖前の屍体を見ているときだっ....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
変事にして、近傍途次にて現に父と面語せしものありと。よって、はじめてその事実を知
了するを得たり。 ここにおいてか、予はさらに思う。曩日の感夢、おおむね事実と適....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に停船す。 二十二日、晴れ。八時横浜に入る。長途五万七十五マイルをつつがなく過
了するを得たり。ときに検疫あり。九時、家族および安藤弘、鼎義暁両氏、本船に来たり....