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「予防〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

予防の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青年と死」より 著者:芥川竜之介
これだけの事がその不思議な忍び男に関する唯一の知識なのですからね、何とかこれから予防策を考えなければなりません。あなたはどう御思いです。 ――別にこれと云って....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
れ》は再び沈吟せり。 良心に逐《お》われて恐惶《きょうこう》せる盗人は、発覚を予防すべき用意に遑《いとま》あらざりき。渠が塀ぎわに徘徊《はいかい》せしとき、手....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
不死の霊薬の重要な成分たることを主張した。仏教徒は、彼らが長時間の黙想中に、睡魔予防剤として広くこれを服用した。 四五世紀のころには、揚子江流域住民の愛好飲料....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
館の迷惑はいうに及ばず、警察もその取締りに苦心しているようであるが、容易にそれを予防し得ない。 心中もその宿を出て、近所の海岸から入水するか、山や森へ入り込ん....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
なくなったのは、まことに結構なことでございます。たとえ流行したと申したところで、予防も消毒も十分に行きとどきますから、一度の流行期間に百人か二百人の患者が出るの....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
掛蒲団だけかえてくれたのでまた降参した。やむを得ず手拭いで枕を巻き、タオルで口を予防して三人で炬燵をかこんで神妙に寝た。 十二月二十五日。「もう九時ですぜ」と....
獄中消息」より 著者:大杉栄
かく征服してしまった。 この屈伸法のきかないのは霜やけ一つだ。ずいぶん注意して予防していたんだが、とうとうやられた。そして一月の末から左の方の小指と薬指とがく....
水鬼」より 著者:岡本綺堂
うぐらいのことであるから、その近状についてはなんにも知らないと、あらかじめ一種の予防線を張っておいた。 「今夜もこれから市野君のところへ行くんですか。」と、僕は....
」より 著者:犬田卯
ずにその辺をうろつき廻り(たとえばどこの田圃の石橋はどうなっているとか、伝染病の予防施設がどうとか、そんなちょっとした通りがかりにも調べられるようなことを業々し....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
で、言い渡された一同は委細心得て引き退がった。師冬は先ずこうして塩冶退治に対する予防線を張ったのであるが、その後二日ばかりは何の異変もないらしいので、彼も少しく....
迷信解」より 著者:井上円了
るものと思うは、迷信のはなはだしきものである。つぎに、守り札をもって種々の災難の予防とするのは、決してその効あるではなく、ただ安心、気やすめの助けとなるまでじゃ....
温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
館の迷惑はいうに及ばず、警察もその取締りに苦心しているようであるが、容易にそれを予防し得ないらしい。 心中もその宿を出て、近所の海岸から入水するか、山や森へ入....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
にて手繰り始むれば、船頭直ちに、他の一仕掛を挙げ尽し、鈴をも併せ去りて、搦まるを予防しつつ、 『大きがすか。』という。身を少し前に屈め、両手を、船の外に伸べて、....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
言うと、なかなかそうは言い切れません。地震や風水害のようなこともありまして、その予防や避害に、もっともっと知識の進歩や設備の完全を望まねばならぬことが多々ありま....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
軍人が指揮刀を腰にするのはどうも私の気に入らない。今日刀を抜いて指揮するため危険予防上指揮刀を必要とするのである。 フランス革命により本式に採用せらるるに至っ....