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争
「争〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
争の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
こう》を渡って、江東の健児を糾合《きゅうごう》して、再び中原《ちゅうげん》の鹿を
争った後でなら、仕方がないですよ。が、そうじゃない。立派に生きられる所を、死んで....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
と、さびしい微笑を帯びた声で、『君は昔、神風連《しんぷうれん》が命を賭《と》して
争ったのも子供の夢だとけなした事がある。じゃ君の眼から見れば、僕の結婚生活なども....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
を囲んだフレスコの壁には、サン・ミグエルが地獄の悪魔と、モオゼの屍骸《しがい》を
争っていた。が、勇ましい大天使は勿論、吼《たけ》り立った悪魔さえも、今夜は朧《お....
「河童」より 著者:芥川竜之介
しているのですね。」
「さあそうも言われますかね。……しかし七年|前《まえ》の戦
争などはたしかにある雌《めす》の河童のために始まったものに違いありません。」
「....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
つもった、電燈の明るい飾り窓の中にはタンクや毒瓦斯《どくガス》の写真版を始め、戦
争ものが何冊も並んでいた。僕等は腕を組んだまま、ちょっとこの飾り窓の前に立ち止ま....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
舞の次は幻燈《げんとう》だった。高座《こうざ》に下《おろ》した幕の上には、日清戦
争《にっしんせんそう》の光景が、いろいろ映ったり消えたりした。大きな水柱《みずば....
「女」より 著者:芥川竜之介
て、紛々と日の光に舞い上った。が、蜘蛛はどうしても、噛みついた口を離さなかった。
争闘は短かった。
蜂は間もなく翅が利《き》かなくなった。それから脚には痲痺《ま....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
」
神父は優しい感動を感じた。やはりその一瞬間、能面《のうめん》に近い女の顔に
争われぬ母を見たからである。もう前に立っているのは物堅《ものがた》い武家の女房で....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
―」 亜米利加人は煙草を啣えたなり、狡猾そうな微笑を浮べました。 「一体日米戦
争はいつあるかということなんだ。それさえちゃんとわかっていれば、我々商人は忽ちの....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
必ず返事をくれるが如き。 三、家庭を愛する事。殊に母堂に篤きが如し。 四、論
争に勇なる事。 五、作品の雕琢に熱心なる事。遅筆なるは推敲の屡なるに依るなり。....
「狂女」より 著者:秋田滋
いう永い年月の間、彼女はこうして一間にとじ籠ったまま、じッと動かなかった。 戦
争が始まった。十二月のこえを聞くと、この町にも普魯西の兵隊が攻めて来た。 僕は....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
倚りて抱き留めたり。振り放さんと※けば、「さようでもあろうがそれが心得違いだ」と
争うところへ、車上の人も来られ、「万吉よく止めた、まだ若いにそう世を見かぎるもの....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
く候や。もしなし得るものとせば、その大さは幾何に候や」というので、つまり科学を戦
争に応用せんとするのである。 囚人でありながら、こんな事を考えていたのはそもそ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ある人たちのいうのには、これはヘッセからアメリカに渡った騎兵の幽霊であり、独立戦
争のとき、どこかの小ぜりあいで、大砲の弾丸に頭をうちとばされたもので、ときたま村....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
、激しい殺戮を好む、本能の命ずるところに従わないでいられないために、ときどき、戦
争によって、一民族が他の民族を殺す戦
争によって、自らを慰めるのだ。ところで、戦
争....