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争論
「争論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
争論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
らかたしてしまってあるけれども……」
そういって先刻から逐一|二人《ふたり》の
争論をきいていたらしい愛子を階上に追い上げた。しばらくして古藤はようやく落ち着い....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ない。 最終戦争と言えば、いかにも突飛な荒唐無稽の放談のように考え、また最終戦
争論に賛意を表するものには、ややもすればこの戦争によって人類は直ちに黄金世界を造....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
広島近くの出来事だった。月影さえない真暗闇の中だった。 松井田はしばらく風間と
争論した。この飛行を成功させるという点に於て、又風間の説くところの最大能率発揮の....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
彼等はつまらぬ係り合になってはと思ったものか申し合わせたように兄と笛吹川画伯との
争論を耳にしたことは言いませんでした。警部が帰ると入れちがいに嫂が入って来ました....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
りますからね。それに伸子さんとダンネベルグ様が、神意審問会の始まる二時間ほど前に
争論をなさいましたけれども、それやこれやの事柄は、事件の本質とは何の関係もないの....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
時頃に、姉さんは犯行の最初の階段を踏んだからです。あの時振綱の真下で父娘が猛烈な
争論をしたと云いましたが、姉さんの真実の心は他にあったのです。足でだんだんと綱の....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
ると云ってよい。ただ彼等の智略が、馬場、内藤、山県等に及ばなかった事、既に前年、
争論の結果、相反目して居た。この戦の前年即ち天正二年の末、山県の宿で馬場、内藤及....
「雷」より 著者:海野十三
に登っている者を見たときは、すぐに降りるように云ってやらにゃいけない」 二人の
争論を聞いていた高村町長は、横から口を出して、 「オイ松吉。北鳴さんは、博士にも....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
見物がわたしの歌をほめるために来たのでないことはわかっていた。 きのう巡査との
争論を見物した人たちは残らず出て来たし、おまけに友だちまで引っ張って来た。いった....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
ないことがあるんです。なんでもあなたは名高い音楽家だと聞いていましたから、二人の
争論をあなたにうかがったら、なんとか判断していただけるかと思うのです」 「なんで....
「随想」より 著者:上村松園
で『煥美』というのがあって、いつかその雑誌で松年先生と久保田米僊さんとが、画論に
争論の花を咲かせたことも覚えているが、世の中の向上とか進展などというものには、様....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
等種族は下等種族に対して特殊の権利を持って居る。例えば華族の子供と平民の子供とが
争論、喧嘩をし、もし平民の子供にして華族の子供に対し怒りの余りに尊敬語を用いずし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
風習というべし。これに反し、新教諸宗とローマ宗とは互いに敵視するの風ありて、往々
争論をその間に起こすことありという。 米国の風習、寺院に名望ある牧師あるときは....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
はだしぬけに聞いた。 「そうですね、人はみなそう言います。しかし、私は徹底的の抗
争論者です。ただその抗争を暴力でしたくないだけです」 「暴力のほかは、何でもよい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、病気治療のため上京していた私は、協和会東京事務所で若干の人々の集まりの席上で戦
争論をやり、右の見解からする最終戦争の年代につき私の見解を述べた。この講演の要領....