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「争議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

争議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
豚群」より 著者:黒島伝治
「そんな、しかし一寸した慾にとらわれていちゃ仕様がない。……それじゃ、初めっから争議なんどやらなきゃええ。」健二はひとりで憤慨する口吻になった。 親爺は、間を....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
場の組織」を除いて、僕らの運動は絶対にあり得ないのだ。早い話が、この近所に小さい争議を千回起すより、夕張と美唄二つだけの炭山にストライキを起してみろ。日本の重要....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
こまで達しないで不足を申しましても、それはただ一人がっての苦痛でありまして、労働争議などの場合でも、争議団と資本家と、両方にたくさん悪いことがありますが、それが....
光は影を」より 著者:岸田国士
委員を選んで、正式に要求を提出してもらおう」 こういう風にして、会社は、自然に争議の形にはいつていつた。 経営者側の弱点と、組合の無統制とが、程よく力の均衡....
入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
、耕して作った稲を差押えられる。耕す土地を奪われる。そこでストライキをやる。小作争議をやる。やらずにいられない。その争議団が、官憲や反動暴力団を蹴とばして勇敢に....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
のについては平時に於ても無縁粗雑な生活を送っているから、国会でバカヤローについて争議を起すような不覚なことになるのである。 もともとバカとかバカヤローという言....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
に驚倒し、その後塵を嘗めて、よちよちながらも学ばんとするに至るであろう。 労働争議というがごとき、生々しい事実を取上げて、東宝を訓戒せんとするがごときは、私の....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
く奉存候。其節御恵贈の朝鮮産西洋種|梨子、誠にやすらかにして美味、有難存候。彼の争議一件御筆にのせられ候由、以て当今社会の現況を知る事を得べく、楽しみ罷在候。何....
不在地主」より 著者:小林多喜二
皆地主ばかりだ。勝手なことばかりするんだ。」 S村で、以前、村役場に対して小作争議を起したことがあった。北海道は町村が沢山の田畑を所有していて、それに小作を入....
長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
の見えるのは、管見の及ぶ限りでは鎌倉時代寛元二年三月の、奈良坂・清水坂両所の非人争議の文書である。 本寺奈良坂非人陳申、 清水坂非人等条々虚誕子細状。 一、彼状....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
、すべてが表面の表面である。人間はもう少し深い所に住まねばならぬ。社会運動も労働争議も、この人生の根本義から出発せなければすべてが徒労である。こう考えて彼が大阪....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、教職員組合の寸断、弱体化を期し、封建的教育専制を考慮しておるのであります。労働争議のよってもって起る原因を究明せず、最近の労働争議が吉田内閣の政策貧困から来て....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
つ忘れられない思い出がある。大正十三年の夏か秋だったと思う。秋田県の阿仁合鉱山に争議が起きて、私と、今東京都議会の副議長をしている高梨君とが応援に行った。坑夫の....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、日本労働総同盟、日本鉱夫組合にも参加して労働運動もやってきた。その間数々の小作争議、鉱山争議、工場ストを経験したが、いまのストライキにくらべて感慨無量なものが....
俗臭」より 著者:織田作之助
たのが動機である。「神さん」の先生は色魔ということだから、早晩、児子家では、家庭争議があるだろうと専ら噂されている。この間の事情に就ては述ぶべきことが多いが、何....