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事の由
「事の由〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
事の由の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
いまだ高利貸の手にあらんと信じ切ったる証書を現に目の前に見たるなり。武男は田崎に
事の由を探らせし後、ついに怪しかる名前の上の三千円を払いしなりき。 「いや、これ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
用なると不器用なると二品あり、不器用なるは芸を為《な》す事能わざる故選びに念入る
事の由、その選ぶ術は、まず一人を容《い》るべきほどの戸棚を造り、戸を閉《し》める....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
なってもいなかったろうのに、と又びっくりしてしまった。吉岡彌生女史の伝記編纂の仕
事の由。いろんな妙なことがあるものです。
六日までに一区切りまとめ、次月の分も....
「日記」より 著者:宮本百合子
出ず。手を洗うのにも一人で水をすてず。 野上さん、関さんに安否をきいてやる。無
事の由うれし。 九月七日(金曜) A、午後一時頃来、 青山は壁が落ちたぎりで....
「三国志」より 著者:吉川英治
まあ。ほんとですか」と、狂喜してみせた。 董卓はまた、後堂から母をよび出して、
事の由をはなした。彼の母はすでに年九十の余であった。耳も遠く眼もかすんでいた。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
る獄屋から、無念泣きや嘆声が一せいに洩れたというのは、さもあったろうと思われる。
事の由は、逐次、京都へ早馬されていた。 すぐ千余騎をつれて、常盤範貞(北ノ探題....