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事相
「事相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
事相の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
の生活を見て頂く事にする。但し街頭観の主旨にはそむくが……。 第一は警視庁の人
事相談所に持ち込まれて来るプロ階級の悲喜劇である。これを順序立てて観察すると、震....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
しく、負けてまた楽しく、禽を獲て本より楽しく、獲ずしてまた楽しいのである。そこで
事相の成不成、機縁の熟不熟は別として一切が成熟するのである。政元の魔法は成就した....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
沙汰にのみ打過申候偖小生今月十七日より北陸漫遊の途に上り漸く今日帰京御手紙の御返
事相おくれ申訳これなく候草枕につき有益なる忠言を賜り有難多謝候再版の時には訂正い....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。あまり久しく治平うち続き候えば、かえってその国のために相成らざる事も御座候。武
事相怠り、調練行き届かざるがゆえに御座候。大統領考えには、日本世界中の英雄と存じ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
|興津の方へまいり東京はさびしきことに相成り参らせ候 幾も一緒に逗子に罷り越し無
事相つとめおり参らせ候 御伝言の趣申しつかわし候ところ当人も涙を流して喜び申し候....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
ったこと」と人が認めるものを書いたものが随筆の部類に編入される、というのが実際の
事相であるように見える。 こういう見方を進めて行くと、結局、いわゆる創作とは、....
「田園雑感」より 著者:寺田寅彦
るまい。それにもかかわらずこういう口碑は人の心を三韓征伐の昔に誘う。そして現代の
事相に古い民俗的の背景を与える。 この神社の祭礼の儀式が珍しいものであった。子....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
って、之にて胸をば晴し、其の方は一先こゝを立退いて、相川新五兵衞方へ行き密々に万
事相談致せ、此の刀は先つ頃藤村屋新兵衞方にて買わんと思い、見ているうちに喧嘩とな....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
に着いた。水車がめぐっている。昼飯をすましてから、案内の永田小十郎がきたので、万
事相談の上明朝出発と定め、小十の外に寺島政太郎、渡辺虎十の二人がきてくれることに....
「連環記」より 著者:幸田露伴
じ経を誦させ、野辺の送りを営むべきであった。しかし普通の慣例の如くに然様いう社会
事相を進捗させるには定基の愛着は余りにも深くて、力寿は死んで確かに我を捐てたけれ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
え。」とシルヴァーが言い続けた。「ほんとはそうなんだがね、間違えなしにな。己ぁ万
事相談づくでやる人間だ。嚇していいことになったってこたぁ己ぁ一度も知らねえ。もし....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
きながら、自分の芸術について瞑想《めいそう》したり、あるいは渾沌《こんとん》たる
事相の下に、人間の精神の歴史中に跡を印すべき、人の気づかぬ小さな光を見分けたりし....
「馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
りますのです。 それで馬琴のその「過去と名のついたレース」を通して読者に種々の
事相を示した小説を読んでみますと、その小説の中の柱たり棟たる人物は、あるいは「親....
「雨」より 著者:織田作之助
。その秋、お君に再婚の話が持ちかけられ、例によって、私はどうでも宜ろしおますと万
事相手の言う通りになった。相手は生玉前町の電球口金商野瀬安二郎であった。 電球....