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二つ割
「二つ割〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二つ割の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
やって形を作り、印を結んだ手は片面で、四分板を切り抜いて、細丸太を切って小口から
二つ割にして指の形を作る。鼻の三角も両方から板でせって鼻筋をこしらえ小鼻は丸太で....
「魔都」より 著者:久生十蘭
はじめる。いくどもやり直しをしているうちに、鶏卵の三分の二ほどの大きさの、茹卵を
二つ割にしたような、底の扁平な半球楕円形が出来上った。それからポケットの内側に微....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
は賊でございます」新左衛門は自信を以って云った。 「夜働きに疲労れた盗賊が、瓜の
二つ割で毒虫を避け、昼寝をしているのでございます」 「うん、成程、そうかも知れな....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
な茄子のある時は亀の甲焼にします。これは巾著などというのでは出来ません。まず縦に
二つ割にして、中身に縦横|格子形に筋をつけ、なるべく底を疵附けぬようにして、そこ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
やって形を作り、印を結んだ手は片面で、四分板を切り抜いて、細丸太を切って小口から
二つ割りにして指の形を作る。鼻の三角も両方から板でせって鼻筋を拵え小鼻は丸太でふ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
やった仕事だが、これがかえって仕事の邪魔になって大変面倒だったのです。というのは
二つ割りにしたために木の形が蒲鉾型になったから、崖から下へ転がり落とせなくなった....
「帯の巾が広すぎる」より 著者:上村松園
只今では帯といっておりますが、慶長時代では巻物と申しておったようでございます。絹羽二重は
二つ割りにして、又支那から渡来いたしました繻珍だの緞子などと申しますものは、三つ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
《ひら》たく焼いた菓子です。林檎なら皮を剥《む》いて心《しん》を除《と》って先ず
二つ割にしてそれから薄く切って林檎一斤に砂糖を大匙五杯入れてよく混ぜ合せて十分間....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もう一重、幕みたいな布で包んである物を開けると、驚くべき黄金の海鼠があらわれた。
二つ割りの竹の節のあいだに、熔かした黄金を流したもので、竹流しの竿金ともよぶ地金....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
に持った犬の食器というのは、幅約26センチ、長さ約2メートル60センチの、丸太を
二つ割にして手彫した舟型の木器であります。最初の男がこれを手にしたのは、もちろん....