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二つ取り
「二つ取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二つ取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
して困るから、両手で握りながら来たのである。おれはいきなり袂へ手を入れて、玉子を
二つ取り出して、やっと云いながら、野だの面へ擲《たた》きつけた。玉子がぐちゃりと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
改めて頭陀袋《ずだぶくろ》へ手を入れて何を取り出すかと思えば、木のお椀《わん》を
二つ取り出しました。その二つの椀を左右の手に持って立ち上り、 「如意でお悪ければ....
「最後の胡弓弾き」より 著者:新美南吉
すると主人は袂《たもと》の底をがさごそと探《さが》していて紙の撚《ひね》ったのを
二つ取り出し、一つずつ二人にくれた。 二人は門の外に出るとすぐ紙を開いて見た。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
」「なべとりをかぶとの脇に飾りつけ」前句に二頭《ふたかしら》とあれば、かぶり物を
二つ取り合せ、武家冑、老懸公家と附けたるなり。『俳諧二番鶏』元禄十五年印本了我撰....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ですが。」
「私はだれにも会いませんでしたよ。」
彼は財布から五フランの貨幣を
二つ取り出して、それを牧師に渡した。
「司祭さん、これは貧しい人たちに施して下さ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ケットにずぶりとつっ込み、普通は拳骨《げんこつ》と言わるる鋼鉄の小さなピストルを
二つ取り出した。彼はそれをマリユスに差し出しながら、口早に強く言った。
「これを....