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二の松
「二の松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二の松の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
でもするように、無数の光の矢束となって放散する、その中の一片はまたさらに砕けて第
二の松葉第三第四の松葉を展開する。この火花の時間的ならびに空間的の分布が、あれよ....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
よりも、判官に、むしろ新中納言が山伏に出立った凄味があって、且つ色白に美しい。一
二の松も影を籠めて、袴は霧に乗るように、三密の声は朗らかに且つ陰々として、月清く....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
こそ、先、師匠をはじめ、前々に、故人がこの狂言をいたした時は、土間は野となり、一
二の松は遠方の森となり、橋がかりは細流となり、見ぶつの男女は、草となり、木の葉と....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
四人席を他と半ば分けて、歩板に附着いた出入に近い処であった。 橋がかりに近い、
二の松の蔭あたりに、雪代の見えたのが、単に天降る天人を待つ間の人間の花かと思う。....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
のあった娼家で、中米楼についでやや格式のあったものは、わたくしの記憶する所では京
二の松大黒《まつだいこく》と、京一の稲弁《いなべん》との二軒だけで、その他は皆|....