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「二上り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二上りの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島崎藤村
た。 そのうちに、今一人若い妓が興を助けに来た。歌が始まった。 「姐さん、一つ二上りを行こう」 と言って、正太は父によく似た清しい、錆の加わった声で歌い出し....
今戸心中」より 著者:広津柳浪
押えて伏し沈んでいたのも見える。わる止めせずともと東雲《しののめ》の室《へや》で二上り新内を唄《うた》ッたのも、今耳に聞いているようである。店に送り出した時はま....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
があるという意味ではない。)の上にあることを信ずるのである。故に三下りの三味線で二上りを唄うような調子はずれの文章は、既に文章たる価値の一半を失ったものと断言す....