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二乗
「二乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
」と原口さんが笑っている。 「いや、どうもあたっているらしい。光線の圧力は半径の
二乗に比例するが、引力のほうは半径の三乗に比例するんだから、物が小さくなればなる....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ぶ》しく輝くのみである、此の正体は問う迄もなく夜光珠《だいやもんど》で、中には十
二乗を照すとも評す可き巨《でか》いのもある。
秀子も余ほど驚いた様子で無言のま....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
僕に指名したりなどしたのだろう。ぎょっとした。立って行って、黒板に書いた。両辺を
二乗すれば、わけがないのだ。答は0だ。答、0、と書いたが、若し間違っていたら、ま....
「弟子」より 著者:中島敦
しかし南子には何事も言えない。黙《だま》って孔子のために次の車を指《ゆび》さす。
二乗の車が衛の都を行く。前なる四輪の豪奢《ごうしゃ》な馬車には、霊公と並《なら》....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
るべきスフィンクスの鼻の表現が、何故とも何事とも知らず欠け落ちている。「謎語」の
二乗になっているという事は、「世界歴史が鼻の表現の歴史である。人類の文化が鼻の表....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ニ依ッテ起ス所ノ識《しき》トハ、凡夫ノ能《よ》ク知ルトコロニ非《あら》ズ、また、
二乗ノ智恵ノ覚スル所ニ非ズ、謂《いわ》ク、菩薩ニ依ッテ初ノ正信ヨリ発心観察シ、若....
「狼疾記」より 著者:中島敦
まう。そのように、人生の与えられた事実に対しても、一通り方程式の両辺にb/2aの
二乗を足《た》して解りやすく意味のあるものとする技術を習得すべきだね。懐疑はそれ....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
君は公式を忘れているんだ。だから出来ないんだ。さっき教えてやったじゃないか。Aの
二乗、マイナス、Bの
二乗を因数分解すると、さあどうなる? 蝦原 えーとAの
二乗、....
「魔都」より 著者:久生十蘭
カラット三百円というのが相場ですが、このくらいの大きな貴石になると、カラット数を
二乗することになっていますから、三百の
二乗で九万カラット。……三、九、二十七の二....
「科学的研究と探偵小説」より 著者:小酒井不木
三千六百分の一であることを知った。 ついにこれが基礎となって、万有引力は距離の
二乗に逆比例するという法則が発見されたのである。林檎から月に思いつくこの力こそ、....
「樹氷」より 著者:三好十郎
りや、春さんはおきれいよ。 春子 あら、まあ、私がおきれいなら敦さんはおきれいの
二乗! シャルマン! 敦子 じょうだん言ってるんじゃ無いのよ、私は、 春子 じょ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ばらしさだろうとも思える。それに光り輝く光線、風、草いきれ。 それに私は幽霊の
二乗を背負って、折角の真夏の旅の一日を引っ籠っているのだ。 たまたま下の洗面所....