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二人
「二人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
っと考えた後《のち》、当《あて》どもなしに歩きはじめる。いずれも洋装をした少女が
二人、彼をふり返ったのも知らないように。
12
目金《....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
往来へ、笛を吹きながら来かかりますと、右と左と両方の路から、弓矢に身をかためた、
二人の年若な侍が、逞《たくま》しい馬に跨《またが》って、しずしずこっちへやって来....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
「活動写真ならばまだ好《い》いが、メリイ・ゴオ・ラウンドと来ているんだ。おまけに
二人とも木馬の上へ、ちゃんと跨《またが》っていたんだからな。今考えても莫迦莫迦《....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
せぬまひょうえ》と三本勝負をしたいと云う願書《ねがいしょ》を出した。
日ならず
二人は綱利の前で、晴れの仕合《しあい》をする事になった。始《はじめ》は甚太夫が兵....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
とは、夢にも存じませんでした。」
「我々は、よくよく運のよいものと見えますな。」
二人は、満足そうに、眼で笑い合った。――もしこの時、良雄の後《うしろ》の障子に、....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ールの選手だった、その上道楽に小説くらいは見る、色の浅黒い好男子なのです。新婚の
二人は幸福に山の手の邸宅に暮している。一しょに音楽会へ出かけることもある。銀座通....
「狂女」より 著者:秋田滋
って、部下の将兵を民家に割りあてた。僕のうちには十七人、隣りの狂女のところには十
二人来ることになったが、その十
二人のうちには少佐がひとりいた。これがまた、ひどく....
「初雪」より 著者:秋田滋
で暮していて、ついぞ退屈したなんてことが無いんだからね」 その日は暇さえあると
二人は接吻ばかりしていた。で、彼女はその一日を格別長いとも思わなかった。
二人はそ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
ても胆太き者どもかな」と口々に言う。何事かと聞けば隣長屋に明店ありしに突然|暮方
二人の男来りてその家の建具類を持ち去る、大方家作主の雇いしものならんと人も疑わざ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
い盛りであったので、友人達もロンドン近くにいる者は少なく、ただグラハム教授外一、
二人会葬したばかりであった。 墓標にも簡単に、 一七九一年九月二十二日生れ ミ....
「寡婦」より 著者:秋田滋
た恋人の話とか、裏切られて復讐をした話などをするようなことでもあると、彼女たちは
二人とも云い合せたように、声をくもらせてこう云うのでした。 「まあ、そんなになる....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ょっと鞭をふりあげただけでもびくびくすれば、大目に見すごしてやった。だが、処罰が
二人前になって十分にふりかかるのは、生意気な、頑丈な、片意地な、尻の大きいオラン....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
は、どうやら小金もできた。ただ、夫婦のなかには、どうしたことか、子宝がなかった。
二人にとっては、それが深いなげきの種だった。ところが、その子宝もようやく授かった....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
子供の死体が発見された。犯人の捜索が始った。ああ。 九月一日―― 浮浪人が
二人あげられた。が、証拠があがらなかった。 九月二日―― 殺された子の両親が....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
あお天気になるべいてや。」 と伊作が橋を渡りながら、一人言のようにいうと、ほかの
二人も高い声で、 「そんだ、お天気になるてや。」 と調子を合わせて、橋を渡って行....