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二十歳
「二十歳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二十歳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
「ばかな! ほんとに何歳だよ」 「もう婆だってば。四さ」 「二十四か! 若いね。
二十歳《はたち》ぐらいかと想《おも》った」 「何か奢《おご》りましょうよ」 白....
「弓町より」より 著者:石川啄木
ていた「詩」と、現在考えている「詩」とは非常に違ったものであるのはむろんである。
二十歳の時、私の境遇には非常な変動が起った。郷里《くに》に帰るということと結婚と....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
らしかった。今の細君というのは、やッぱり、井筒屋の芸者であったのを引かしたのだ。
二十歳の娘をかしらにすでに三人の子持ちだ。はじめて家を持った時、などは、井筒屋の....
「わがまま」より 著者:伊藤野枝
その声を聞いては、自分とまき子をくらべてみた。 まき子は登志子よりは二つ年上の
二十歳だ。それでも父に甘やかされてわがままに育った彼女は、一人前の女として物を考....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
ますのは、目指すお雪ではなくて、初霜とや謂わむ。薄く塗った感心に襟脚の太くない、
二十歳ばかりの、愛嬌たっぷりの女で、二つ三つは行ける口、四方山の話も機む処から、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、私とてもその型から外れる訳にはまいりませんでした。私の三浦へ嫁ぎましたのは丁度
二十歳の春で山桜が真盛りの時分でございました。それから荒井城内の十|幾年の武家生....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
れればこちらは彫刻を見ているような気持ちで結構たのしめるのである。 私が十九か
二十歳のときに松竹が映画事業をはじめ研究生を募集した。ちようどそのころ伊藤という....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
十月十八日―― 殺したい慾望がまだ骨の髄を走り※ってむずむずさせる。もっぱら
二十歳前後の若い者が悩まされる恋の情火のようだ。 十月二十日―― また一人|....
「錦紗」より 著者:犬田卯
まっているのかも知れない、だからこそ二十三になる今日まで――農村の習慣として女は
二十歳をすぎれば婚期おくれの烙印を捺される――誰も嫁にほしいと言ってくれる者がな....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
東京美術協会「美人巻簾」二等褒状 本当に、絵で一生立とうと考えたのはこの後で、
二十歳か、二十一歳の時でありました。それからは、花が咲こうと、月が出ようと、絵の....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
い暑さに弱って、身も疲れた様子で、炎天の並木の下に憩んでいる学生がある。 まだ
二十歳そこらであろう、久留米絣の、紺の濃く綺麗な処は初々しい。けれども、着がえの....
「活人形」より 著者:泉鏡花
倒者の身体を検して、袂の中より一葉の写真を探り出だしぬ。手に取り見れば、年の頃|
二十歳ばかりなる美麗き婦人の半身像にて、その愛々しき口許は、写真ながら言葉を出だ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
日より実施されんとする国民年金法の問題であります。本年政府は準備しておりまして、
二十歳以上から百円、三十五歳になったならば百五十円と五十九歳まで一ぱい積んで、六....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
、当時の石炭屋の商売にはいまからみればずいぶんひどいやり口がはびこっていた。私は
二十歳、そろそろ色ざんげの材料もつくる年ごろにはなっていた。
二十歳をこえてい....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
っと電車の方向板じみた本所両国という題を用いることにした。―― 僕は生れてから
二十歳頃までずっと本所に住んでいた者である。明治二、三十年代の本所は今日のような....