二千里[語句情報] »
二千里
「二千里〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二千里の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
町も飛ぶ事は出来ません。しかし王女と一しょならば、この長靴をはいていても、千里や
二千里は驚きません。またこのマントルを御覧なさい。わたしが下男と思われたため、王....
「李陵」より 著者:中島敦
悟せねばならぬ。李陵は即刻この地を撤退して南へ移ることにした。それもここから東南
二千里の受降城《じゅこうじょう》へという前日までの予定を変えて、半月前に辿《たど....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らかなやわらかな蒲団《ふとん》の上に寝かせてくれる、そうしてその大船が、千里でも
二千里でも畳の上を行くように辷《すべ》って行って、そうしてやがて、異国の陸《おか....
「源氏物語」より 著者:紫式部
こでもこの月をながめているであろうと思うと、月の顔ばかりが見られるのであった。「
二千里外故人心《にせんりぐわいこじんのこころ》」と源氏は吟じた。青年たちは例のよ....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
その種類をお話し申します。前、申し述べましたとおり、今ここにあった事柄と、千里も
二千里も遠くにあった事柄が合するということは、極めてめずらしきことであって、通常....
「国境」より 著者:黒島伝治
えて、遠く、ザバイガル州と呼倫湖から、シベリアと支那との、国境をうねうねとうねり
二千里に渡って流れていた。 十一月の初めだった。氷塊が流れ初めた。河面一面にせ....
「三国志」より 著者:吉川英治
そう二度三度はくり返されません。すでに都を去ってここまできたものを千里|征くも、
二千里征くも大差はない。ことに、袁紹の遺子を流浪させておけば、連年、どこかで叛乱....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
二十四艘、小舟共は、数も知らず、遥かに押し出すほどに、いま一霞、心細う、まことに
二千里の外の心地もする……。〔増鏡〕 かくて、後醍醐は、絶海の孤島へ、追いやら....