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「二年生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二年生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
若杉さんは、こうしたできごとに会っていたことがあります。なんでも、高等学校の確か二年生であった頃ですが、若杉さんは、ある晩、春日《かすが》町から伝通院《でんつう....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
であり、わあわあさわいでいて、心配していた私は安心した。大家さんの長男の亮嗣君(二年生)と二女のしょう子ちゃんも入ってくるので、皆は一層元気よくわあわあさわぐ。....
自叙伝」より 著者:大杉栄
隔てて隣り合った登記所が燃えていた。 三年生はすぐポンプを出して消防に当った。二年生はあちこちの警衛に当った。 北川大尉は、それぞれの命令を終ると、「大杉!....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
」老人は気味悪く笑った。 「然うだ」と老人は最う一度云った。「唐土渡来の眠花だ。二年生草本だ。茎の高さ四五尺に達し、その葉には柄が無い。葉序は互生、基部狭隘、辺....
四次元漂流」より 著者:海野十三
端は一見平凡な木見雪子学士の行方不明事件から始まる。 学士嬢の失踪 中学二年生の三田道夫は、その日の午後、学校から帰ってきたが、自分の家の近所までくると....
空襲警報」より 著者:海野十三
川村国彦だった。旗男の長姉にあたる露子が嫁いでいるのだった。旗男は、東京の中学の二年生で、夏休を、この直江津の義兄の家でおくるためにきているのだった。 「義兄さ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
である。大人達は、私を天才的だと云った。私は、ますます調子にのって来た。そうして二年生に昇った頃、私は、恐しいことをするようになった。盗みである。充分に鉛筆やノ....
初孫」より 著者:国木田独歩
及ばず候、これには奇々妙々の理由あることにて、天保十四年生まれの母上の方が明治十二年生まれの妻よりも育児の上においてむしろ開化主義たり急進党なることこそその原因....
火の扉」より 著者:岸田国士
単に児童の群集心理といつて片づけられないわけさ。なにしろ、あの井出という生徒は、二年生にしちや、すこし生意気だでな。わしは前まえからそう思つとる。疎開児童の一種....
妖婦」より 著者:織田作之助
生になると、もう男の子が眼をつけた。その学校は土地柄風紀がみだれて、早熟た生徒は二年生の頃から艶文をやりとりをし、三年生になれば組の半分は「今夜は不動様の縁日だ....
母と娘」より 著者:岡本かの子
てもこちらの気持を直ぐ汲み取るわ。イボギンヌの家庭は愛想のよい御両親の外に女学校二年生の妹が一人あるの。これから此の人達を家庭教師にしてフランス語の練習です。 ....
子をつれて」より 著者:葛西善蔵
に彼等は家を出た。彼は書きかけの原稿やペンやインキなど入れた木通の籠を持ち、尋常二年生の彼の長男は書籍や学校道具を入れた鞄を肩へかけて、袴を穿いていた。幾日も放....
橋の上」より 著者:犬田卯
のは圭太一人くらいのものだった。 三年四年の鼻たれでさえ渡るのに! しかも高等二年生の、もう若衆になりかかった圭太に渡れない! これは悲惨な滑稽事でなければ....
四つの都」より 著者:織田作之助
ゝに至って完全に発揮されたのである) 初枝、放送する。雨。 初枝「次は女子高等科二年生の薙刀体操であります」 放送しながら、さきに庄平の立っていた処を見る。 し....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
まで実行してきたのです。 その考えというのは、この死体を秘密にどこかに隠して一二年生き延び、世間の噂の絶えた頃に自殺してしまうということです。 私は四五年前....