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二度の勤め
「二度の勤め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二度の勤めの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
《くら》しに困った。 柳吉に働きがないから、自然蝶子が稼《かせ》ぐ順序で、さて
二度の勤めに出る気もないとすれば、結局稼ぐ道はヤトナ芸者と相場が決っていた。もと....
「わが町」より 著者:織田作之助
序で、閑にあかせて金づかいの荒い柳吉を養いながら、借金をかえしていこうと思えば、
二度の勤めかそれともヤトナかの二つ、勿論あとの方を選んだ。 三味線をいれた小型....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
当時はこの世界で有名な事やったらしいのです。 その花江ちゅう妓は、一旦引いて、
二度の勤めで、照奴いうてました。もう二十四五で、年増盛りという所、早速呼びました....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
う本能を持っている。 ところで、一度封を切った作品はも早や古手となってしまって
二度の勤めは嫌がられる傾向を持ったりするので、勢いその絵は小品ならば万一にでも生....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
が、内面的に観れば、それは地縛の悪霊の跳躍なのである。地縛の霊は、斯くして享楽の
二度の勤めをする。かかる悪霊の犠牲になった人間は、勿論ただ堕落の一路を辿り、一歩....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
「冠弥左衛門」を書いたのは、この前年(二十六年)であるから、ちょうど一年振りで、
二度の勤めをしている訳である。 そこでしばらく立って読んで見ていると、校正の間....
「挿話」より 著者:徳田秋声
。お芳は一度は辰之助の家へ入ったけれど、母親との折合いがつかなかったので、やがて
二度の勤めをするようになった。 それに今一つの理由としては、辰之助の妹|婿の山....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
り、色々なものに変化します。つまり一つの肉がスープの種にもなり外の料理にもなって
二度の勤めをします。スープの味と香気は決してそんなものにありません。ホテルのスー....