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二月
「二月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
わだかま》っているような、気味の悪い心もちがするのでございます。
それがざっと
二月《ふたつき》ばかり続いてからの事でございましたろう。ちょうど暑中休暇になった....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
たか、それだけは何分昔の事で、今でははっきりとわかっておりません。
(大正七年十
二月)....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
がい》句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那《だんな》なんだ。いや、
二月《ふたつき》ほど前《まえ》までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
オルガンティノ! さようなら。南蛮寺のウルガン伴天連《バテレン》!
(大正十年十
二月)....
「河童」より 著者:芥川竜之介
無《うむ》について講演をした子どももあったとかいうことです。もっともその子どもは
二月目《ふたつきめ》には死んでしまったということですが。
お産の話をしたついで....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
が立たぬ。――彼はこう心の内に、堅く思いつめていたのであった。
松山へ来てから
二月《ふたつき》余り後《のち》、左近はその甲斐《かい》があって、ある日城下に近い....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
しゃるんですよ。……」
十四
しかしお蓮《れん》の憂鬱は、
二月にはいって間《ま》もない頃、やはり本所《ほんじょ》の松井町《まついちょう》に....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
べて支那の新聞と云うものは、こんな風に読まなくてはいけないのだ。」
(大正六年十
二月)....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
そのうちに恋愛に陥るのですか?
保吉 いや、容易に陥らないのです。しかしある
二月の晩、達雄は急にシュウベルトの「シルヴィアに寄する歌」を弾きはじめるのです。....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
い。とにかく僕はスケプティックで沢山だ。君はそう思わないですか。」
(大正六年十
二月十五日)....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
びし》に勤めている三十前後の会社員である。半三郎は商科大学を卒業した後《のち》、
二月目《ふたつきめ》に北京へ来ることになった。同僚《どうりょう》や上役《うわやく....
「運」より 著者:芥川竜之介
「そうそう、明日《あす》から私も、お籠《こもり》でもしようよ。」
(大正五年十
二月)....
「狂女」より 著者:秋田滋
、彼女はこうして一間にとじ籠ったまま、じッと動かなかった。 戦争が始まった。十
二月のこえを聞くと、この町にも普魯西の兵隊が攻めて来た。 僕はそれを昨日のこと....
「初雪」より 著者:秋田滋
を送っていれば、もうそれでよく、それ以外には望みというものを持っていない。 十
二月のこえを聞く頃になると、雪が降って来た。その頃になると、彼女は凍ったように冷....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ーが理化学の講義をきいた初めで、その後も続いて聴きに行った。何んでも一八一〇年の
二月から翌年の九月に至るまでに、十二三回は聴講したらしい。 そのうちに、タタム....