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二百二十日
「二百二十日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二百二十日の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
いのを承知していた。
六
葉子が米国に出発する九月二十五日はあすに迫った。
二百二十日の荒れそこねたその年の天気は、いつまでたっても定まらないで、気違い日和....
「初秋の一日」より 著者:夏目漱石
へ住むようになった訳やら、いろいろ聞いた。帰る時には玄関まで送ってきて、「今日は
二百二十日だそうで……」と云われた。三人はその
二百二十日の雨の中を、また切通《き....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
前と思う頃、香椎の踏切にかかったの。ヒドイ吹き降りで一人もお客のない晩だったわ。
二百二十日か二十一日の晩でしたからね。 踏切にかかる少し前で、左側の松と百姓家....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
は馬籠の宿役人が仲裁に入り、示談になったはずの一年越しの事件だ。この争いは去年の
二百二十日から九月の二十日ごろまで、およそ二か月にもわたった。そのおりには隣宿妻....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
って飛び出した作代もある。
九
九月は農家の厄月、二百十日、
二百二十日を眼の前に控えて、朔日には風祭をする。麦桑に雹を気づかった農家は、稲に....
「風野又三郎」より 著者:宮沢賢治
日は居るだろう。歩いたってあんまり遠くへは行かないだろう。それでももう九日たつと
二百二十日だからね。その日は、事によると僕はタスカロラ海床《かいしょう》のすっか....
「雁」より 著者:森鴎外
本一本それを立て副えて縛っていた。しかし二百十日は無事に過ぎてしまった。それから
二百二十日があぶないと云っていたが、それも無事に過ぎた。しかしその頃から毎日毎日....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
もちょっと立寄ろうなどと思って、そろそろ帰り支度をしていると、九月のはじめ、例の
二百二十日の少し前でした。二日ふた晩もつづいた大風雨……。一昨々年の風雨もひどか....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
風は。 ――あんな暴風雨って、生れて初めてだと、武蔵さえいった。 二百十日、
二百二十日。 そういうものの恐さに善処することは、武蔵よりも細心で、よく知って....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
には、例年の毎日、文春、両社主催の高原ゴルフ大会がある。盛夏は遠慮して、わざわざ
二百二十日がらみの人なき頃にやるわけだ。文壇、各界いろんな顔が無慮六、七十名も集....
「天災は忘れた頃来る」より 著者:中谷宇吉郎
今日は
二百二十日だが、九月一日の関東大震災記念日や、二百十日から、この日にかけては、寅....