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「二着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二着の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
余齢初旅」より 著者:上村松園
もりになった。支那服や支那織の布地を売っている専門店の売り場に私の気に入った服が二着並んでいたが、そのうち模様のいい方を一着もとめた。帯にでもするのだろうか、地....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
元気驚くべし! 一着は水中の津川五郎子で、一|哩《まいる》の時間十五分十二秒、二着は髯将軍、三着は羅漢将軍、四着は走れそうもない木川子が泳ぐようにして辿《たど....
競馬」より 著者:織田作之助
げてしまったが、次の新抽《しんちゅう》優勝競走では寺田の買ったラッキーカップ号が二着馬を三馬身引離して、五番人気で百六十円の大穴だった。寺田はむしろ悲痛な顔をし....
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
やモーニングを持つようになった。和服も上等ではなかったが、時候に相当した物を、一二着|宛《ずつ》調えて行く事が出来た。殊に彼の妻は、女性に特有な、衣類に対する敏....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、本命か対抗がたいがい頭にはいって、これは先ず外れることが少い。 当らないのは二着なのである。 そこで二日目は本命、対抗、もしくは穴と思われる有望なのを頭に....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
イムはこれ式であった。千五百の最初の百を一分二秒ぐらいで泳いでいる。彼の場合は、二着と一分の差があり、追われる心配はなかったが、彼とマーシャルは体格や泳ぎ方にも....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の話である。 以上のレース経過をたどって、山際さんの犬とデンスケの犬で連勝式一二着と相なったが、本命の魚屋と対抗の八百屋と、その他の入賞候補の注意犬がみんなダ....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
ある日外出先から戻つてみると、着物が全部なくなつてゐる。アッパッパのやうなものが二着とよれよれのユカタのやうなフダン着が残されてゐるだけ、あとはみんな清人が質に....
白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
杯競馬 各出場馬金五〇ソヴリン。同五歳馬にて一着には金一〇〇〇ソヴリンを副賞す。二着二〇〇ポンド。新コース(一哩八分の五) 一、ヒース・ニウトン氏 黒人(赤色帽....
あらくれ」より 著者:徳田秋声
はまた新しい弾力が与えられた。 七十一 晩春から夏へかけて、それでもお島が二着三着と受けて来た仕事に、多少の景気を添えていたその店も、七、八、九の三月にわ....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
くとりはからって上げるからとの事であった。 程なく同氏から鄭重な小包郵便を以て二着の「モンペ」が送られた、それに添えられた手紙には、当地織物会社の特産、ステー....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
るんだがなあ」と考えはした。彼は、その全収入を菓子屋に奉公するために、仕事着は、二着っきり、靴はなく、どんな寒い時もゴム裏|足袋《たび》の、バリバリ凍ったのをは....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
かのは、ないの」 「では、これでワン・ステージ、終らせていただきます。つづいて、二着目を……」 楽屋へ戻って、日繊の「歩きかたコンテスト」で賞品にもらった、す....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
んだヨ。よウく耳の穴をカッぽじって聞いチくんねエ。……入用なものてえのは、潜水具二着と、送風ポンプが一つありゃあそれですみさ。わけのねエ話ヨ。……いいかねいって....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
た一人の方へ贈り届けた。すると間もなく、きわめて鄭重な答礼の手紙と一緒に、子供服二着、それに大人の服地一人分、合計、どう見ても時価で約四十円見当のものを贈り返し....