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二等兵
「二等兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二等兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
率いて例の沙河の前線、遼陽の戦いに奮戦したときのことです。其のとき柵山南条という
二等兵がどうした事か敵前というのに、目に余るほど遺憾な振舞をしたために、皇軍の一....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
、そのハイヤアルキーにも拘らず、他面に於て平等主義を有っている。馬鹿でも利巧でも
二等兵なら
二等兵だ。その間に人間的な比較などの必要もないから、そういう心配もない....
「チチハルまで」より 著者:黒島伝治
を希いながら、上からきいた噂をした。 「ウソだ。」 労働組合に居ったというので
二等兵からちっとも昇級しない江原は即座にそれを否定した。 「でも、大砲や、弾薬を....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
卑怯なことはせん。よくそれを覚えていてくれ。――もう俺は寝る」 そういって杉田
二等兵は、毛布のなかに顔をうずめてしまった。 僚友たちも、それをみると、やや安....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ないぞ、軍曹だぜ!」 「ああ、そうかい。軍曹かい。これは失敬。もっとも、のらくろ
二等兵なんかもこのごろ、少尉に任官したそうだからね。ましてや君なんか人間で……」....
「人生案内」より 著者:坂口安吾
生きのびた心境を感じたのである。 この人物、まだ若い男かというとそうではなく、
二等兵で戦争に行って捕虜にもなってきた山田虎二郎という当年三十八のいいオッサンな....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
ら煙霞療養に専念しているので、〈サボ・クラブ〉などと悪口をいわれているが、ヒラの
二等兵だった六右衛門さんにしても、長謙さんにしても、村井の陸さんにしても、その道....