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二重奏
「二重奏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二重奏の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
テット》、五重奏《クインテット》と称するのがそれである。二人だけの連吟はもちろん
二重奏《デュエット》であるが、場合によっては一方が独奏で他方は伴奏のような感じを....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
はならないようであるが、この現在の場合における助演者はこのように主演者と対立して
二重奏を演ずるためにはあまりに影が薄いようである。 そのかわりにまたこの映画は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
として一時沈黙することのやむを得ない事態に至りました。その内容節調にして穏かなる
二重奏でない限り、それが同時に起るとすれば一方が一方を乱すか、或いは一方が沈黙し....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
何と説明しがたい諧調で顫律するでしょう。私たちの生活のうちにはいろいろな愛すべき
二重奏《デュエット》がありますけれども、そういう花飾りのような一つ一つの諧調を浮....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
。それは一種の曲芸の楽曲であって、終わりから読むこともできれば、表と裏と両面から
二重奏することもできるのだった。少佐は昔理工科学校の学生であったころから、音楽に....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
管の中には一滴の血もないし、ミサを歌ってきかせるちっぽけな堂守です。彼らが恋愛の
二重奏を作ると、まるで深き淵《ふち》よりの悲歌みたいです……。採用を迫らるる作を....
「映画雑感(Ⅵ)」より 著者:寺田寅彦
の中で揺られている俘虜の群の紹介から、その汽車が停車場へ着くまでの音楽と画像との
二重奏がなかなくうまく出来ている。序幕としてこんなに渾然としたものは割合に少ない....