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「五代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老年」より 著者:芥川竜之介
いつの間にか飼わなくなった。かわりめ毎に覗き覗きした芝居も、成田屋《なりたや》や五代目がなくなってからは、行く張合《はりあい》がなくなったのであろう。今も、黄い....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りも若く見える方でございます」 治兵衛は半七の問いに対して、伊豆屋は四谷坂町に五代も暖簾をかけている旧い店で、屋敷方の得意さきも多く、地所家作も相当に持ってい....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第六の男は語る。 「わたくしの役割は五代という事になっています。昔から五代乱離といいまして、なにしろ僅か五十四年のあ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
を聞いて宿の主人は声をあげて笑い出した。 「はは、途方もない。わたしの家はここに五代も住んでいます。私も子供のときから、この井戸の水を飲んで育って来たのですよ。....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
、高粱の火の前でその怪談に耳をかたむけた。 「ここの家の姓は徐といいます。今から五代前、というと大変に遠い昔話のようですが、四十年ほど前のことだといいますから、....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第七の女は語る。 「五代を過ぎて宋に入りますと、まず第一に『太平広記』五百巻という大物がございます。....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
崙関を破り、さらに智高を破り、※(鉄囲山叢談) 古御所 洛陽の御所は隋唐五代の故宮である。その後にもここに都するの議がおこって、宋の太祖の開宝末年に一度....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
朝命として天師を召され、潮をしりぞける祷りをおこなうことになった。時の天師は三十五代の観妙真人である。天師が至ると、潮はたちまち退いたので、理宗帝は大いに喜び、....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
たちに頒って人気を集めたもので、これを浅草の金華堂とかいうので造っていた。当時の五代目菊五郎の人気などは実に素晴らしいもので、一丁目の中村座を越えてわざわざ市村....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
一、この一巻は六朝・唐・五代・宋・金・元・明・清の小説筆記の類から二百二十種の怪奇談を抄出した。敢て多し....
鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
、そこには将軍の休息所として隅田川御殿というものが作られていたそうである。それが五代将軍綱吉の殺生禁断の時代に取毀されて、その後は木母寺または弘福寺を将軍の休息....
」より 著者:岡本綺堂
の宿で、一旦失った手のうちの珠を偶然に発見したのである。 七兵衛は四谷の忍町に五代つづきの質屋を営んでいて、女房お此と番頭庄右衛門のほかに、手代三人、小僧二人....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
て六朝、唐はわずかに二百九十年の代を保ったが、その間にも兵乱は歇む時なく、さらに五代の乱れとなる。宋は金に苦しめられ、金は元にほろぼされ、宋もまた元にほろぼされ....
小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
るが、それがわからない。明治三十三年の正月、歌舞伎座の大切浄瑠璃「闇梅百物語」で五代目菊五郎が小坂部をつとめた時にも、家の芸だというのでいろいろに穿索したそうで....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
人ではない。のみならず「橋本」へ来たことさえあるかないかわからない位である。が、五代目菊五郎の最初の脳溢血を起したのは確かこの「橋本」の二階だったであろう。 ....