五十[語句情報] » 五十

「五十〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五十の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
《こうふうこうぎく》の双幅とのほかに、装飾らしい装飾は一つもない。壁に沿うては、五十に余る本箱が、ただ古びた桐の色を、一面に寂しく並べている。障子の紙も貼ってか....
河童」より 著者:芥川竜之介
しょう。体重は医者のチャックによれば、二十ポンドから三十ポンドまで、――まれには五十何ポンドぐらいの大河童《おおかっぱ》もいると言っていました。それから頭のまん....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
陞《のぼ》っていた内藤三左衛門《ないとうさんざえもん》の推薦で、新知《しんち》百五十|石《こく》に召し出されたのであった。 ところが寛文《かんぶん》七年の春、....
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
て貰おう」と怒鳴《どな》りつけた。青年はまだ不服そうに、「じゃ電車賃だけ下さい。五十銭貰えば好《い》いんです」などと、さもしいことを並べていた。が、その手も利《....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
し僕の滞在費は――僕は未《いま》だに覚えている、日本の金に換算すると、丁度十二円五十銭だった。....
校正後に」より 著者:芥川竜之介
生は、このごろある転機の上に立っていられたようだから。すべての偉大な人のように、五十歳を期として、さらに大踏歩《だいとうほ》を進められようとしていたから。 ○僕....
お時儀」より 著者:芥川竜之介
い砂浜《すなはま》へ行った。これは珍らしいことではない。彼は一月五円の貸間と一食五十銭の弁当とにしみじみ世の中が厭《いや》になると、必ずこの砂の上へグラスゴオの....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
》に桜の散っていること、鶺鴒《せきれい》の屋根へ来ること、射的《しやてき》に七円五十銭使ったこと、田舎芸者《いなかげいしゃ》のこと、安来節《やすきぶし》芝居に驚....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
耽《ふけ》ったり、あるいは消息を認《したた》めたりしている。その六人が六人とも、五十歳以上の老人ばかり揃っていたせいか、まだ春の浅い座敷の中は、肌寒いばかりにも....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
瀬戸物のパイプを出して、ゆっくり埃及《エジプト》の煙をくゆらせながら、 「狄青が五十里を追うて、大理《だいり》に入《い》った時、敵の屍体を見ると、中に金竜《きん....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
るらしい。それから、ナウムブルグやブラッセルを経て、ライプツィッヒを訪れ、千六百五十八年には、スタンフォドのサムエル・ウォリスと云う肺病やみの男に、赤サルビアの....
アグニの神」より 著者:芥川竜之介
いように、――」 印度人の婆さんは、得意そうに胸を反らせました。 「私の占いは五十年来、一度も外れたことはないのですよ。何しろ私のはアグニの神が、御自身御告げ....
ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
い気がした。 最後に私の手には一通の手紙が残った。それは私の書いたもので、私が五十年前に習字の先生の言葉を書き取ったものだ。 その手紙にはこうあった、 ボク....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
が、ふとある家の窓ガラスに貼ってある広告のビラに目をとめた。それは、ドルセット町五十三番のタタム氏が科学の講義をする、夕の八時からで、入場料は一シリング(五十銭....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
えてきて、ひとびとをダンスに呼びあつめた。演奏するのは年配の白髪頭の黒人で、もう五十年以上もこの界隈で巡回音楽師をしていた。その楽器は古くてこわれかかっており、....