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五大
「五大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
十余州を踏破《とうは》するの自由は、我らの志を満足せしむる能わざるが故に、我らは
五大洲を周遊せんことを願えり、これ我らが宿昔《しゅくせき》の志願なりき。我らが多....
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
に奇妙なただならぬものだったにちがいないね! ――その声の調子には、ヨーロッパの
五大国の人間にさえ聞きなれたところが少しもなかったんだぜ! 君はアジア人の――ア....
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
さえいさと高城にさしかかれば早や海原《うなばら》も見ゆるに、ひた走りして、ついに
五大堂|瑞岩寺《ずいがんじ》渡月橋《とげつきょう》等うちめぐりぬ。乗合い船にのら....
「河明り」より 著者:岡本かの子
いうのが私の部屋の用を足した。私はその小女から、帆柱を横たえた和船型の大きな船を
五大力ということだの、木履のように膨れて黒いのは達磨ぶねということだの、伝馬船と....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
第二大隊長 村田 新八 第三大隊長 永山弥市郎 第四大隊長 桐野 利秋 第
五大隊長 池上 四郎 第六大隊長 別府 晋介 大隊長は凡て、名にし負う猛将....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。西洋の船にならって造った二本マストもしくは一本マストの帆前船から、従来あった
五大力の大船、種々な型の荷船、便船、漁り船、小舟まで、あるいは碇泊したりあるいは....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
くなかった。港にある船はもとより何百艘で、一本マスト、二本マストの帆前船、または
五大力の大船から、達磨船、土船、猪牙船なぞの小さなものに至るまで、あるいは動き、....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
天部という。これは梵天、帝釈、弁天、吉祥天等。次は怒り物といって忿怒の形相をした
五大尊、四天、十二|神将の如き仏体をいう。諸仏の守護神です。それから僧分の肖像、....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
集した。 「ぼくは昨日黙々の練習を見たがね、火のでるような猛練習だ、それに投手の
五大洲はおそろしく速力のある球をだす、あのうえにもしカーブがでたらだれも打てやし....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
、この島に根城を求めたが、今までは一とおり、金髪にも亜麻色にも……。ええしたが、
五大州六百八十二島の中で、ものもあろうに緑の髪の毛とは……」 しかし、そうして....
「西航日録」より 著者:井上円了
問はゞ天上天下唯我独尊 岳勢巍巍圧四陬、摩天積雪幾千秋、人間一接斯光景、豪気将呑
五大洲。 (高大なる山の姿は巍々としてそびえて四方を圧倒し、天にもとどかんばかり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ぶらったのである。) 一生不。 (一生|娶らず、俗世間の縁を避け、心血を結集して
五大編を書きあげた。骨は倫敦郊北の地に埋葬されて、ありあまる光輝は千年もよみじを....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
五つの種類にしております。地大、水大、火大、風大、空大、これであります。総称して
五大(地大は堅固の性あり、水大は洗浄の性あり、火大は成熟の性あり、風大は破壊の性....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
アルゲソトウ部隊に命令した。アルゲントウは後方に主力を止め、攻撃に使用した兵力は
五大隊半に過ぎなかった。これが当時の用兵術である。 ナポレオンは十日サボナに到....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
番堀」や「二番堀」ではない。最後に川の上を通る船でも今では小蒸汽や達磨船である。
五大力、高瀬船、伝馬、荷足、田舟などという大小の和船も、何時の間にか流転の力に押....