»
五拾
「五拾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五拾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「間人考」より 著者:喜田貞吉
。田所君の報告によれば、文化六年那賀郡黒地村の棟附帳に、 一、壱家 万之助 歳
五拾三 此者曾祖父源次郎義享保之戌年棟附御帖に間人と相附候得共、此度百姓被付上....
「芋」より 著者:佐左木俊郎
、決して無理なことではない。モセ嬶が、二拾銭で売って行く山芋を、商人は医者の家へ
五拾銭で売っている。また蕨にしても、――医者は値段を考えて欣んだ訳ではあるまいが....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
ぬが、何かえ揚代金は何のくらい致す、今の美人を一晩買う揚代は」 若「へい/\大概
五拾|疋でございますが、あのお妓さんは只今売出しで、拾|匁で、お高いようでござい....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
」
新「左様五両ばかり」
甚「カラ何《ど》うも云う事は子供でげすねえ、幾らア
五拾両、けれども、エヽと、二拾両ばかり私《わっち》が目の出た時|返《けえ》して、....
「田舎医師の子」より 著者:相馬泰三
のだ! この場合になってかくのごとく限りなき母の愛情の前に坐っていながら、四拾や
五拾の金額を少なく申出る事によって幾分なりともなお自分の面目なさを軽くしようなど....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
浜清様 ○ 明治三十九年四月三十日(封書) 啓 一金参拾八円
五拾銭也 一金壱百四拾八円也 計壱百八拾六円
五拾銭也 右は「吾輩は猫で....
「美少女」より 著者:太宰治
聞いたので、家内をして毎日、湯村へ通わせることにした。私たちの借りている家賃六円
五拾銭の草庵は、甲府市の西北端、桑畑の中にあり、そこから湯村までは歩いて二十分く....
「ある日の経験」より 著者:寺田寅彦
に粗末なものではあるが、しかし釉の色が何となく美しく好もしいので試しに値を聞くと
五拾銭だという。それでは一つ貰いましょうと云って、財布を取り出すために壷を一度棚....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に引越した其夏、遊びに来た一学生をちと没義道に追払ったら、学生は立腹して一はがき
五拾銭の通信料をもらわるゝ万朝報の文界短信欄に福富源次郎は発狂したと投書した。自....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
を明け、 「ここでいいなら。お下りなさい。」 「一円ここへ置きますよ。」と君江は
五拾銭銀貨二枚を腰掛の上に投出して、戸口から降りようとするその片脚が、地につくか....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
は二人がそれから半時間あまりも口を揃えて番頭を攻めつけたにかかわらず、結局わずか
五拾銭値上げをされたに過ぎなかった。 「これっぱかりじゃ、どうにもならない。」 ....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
始末をつけさせた。其条件は光子が無事に産をしたなら二十個年子供の養育費として毎月
五拾円を送る。其代り子供の戸籍については主家では全然|与《あずか》り知らない。又....
「申訳」より 著者:永井荷風
を明言するのは得策でない。先方の口から言出させて、大概の見当をつけ、百円と出れば
五拾円と叩き伏せてから、先方の様子を見計らって、五円十円と少しずつせり上げ、結局....
「裸体談義」より 著者:永井荷風
やって好加減《いいかげん》入場者が集まる頃合を見計い表の幕を下す。入場料はたしか
五拾円であった。これも、わたくしは入って見てもいいと思いながら講演が長たらしいの....
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
》を構えている。家賃は九円五|拾銭《じっせん》だそうだ。田舎《いなか》へ来て九円
五拾銭払えばこんな家へはいれるなら、おれも一つ奮発《ふんぱつ》して、東京から清を....