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五月
「五月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
うじろだゆう》の話をしゃべり出した。
七
鼠小僧次郎太夫は、今年
五月の上旬に召捕《めしと》られて、八月の中旬に獄門になった、評判の高い大賊《たい....
「春の夜」より 著者:芥川竜之介
めにそこに来ていたNさんに厄介《やっかい》をかけることになったのである。
ある
五月雨《さみだれ》のふり続いた午後、Nさんは雪平《ゆきひら》に粥《かゆ》を煮なが....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ていた想《おもい》のほども申し上げようと、こう思召したのでございましょう。丁度|
五月雨《さみだれ》の暮方でございましたが、童子を一人御伴に御つれになって、傘《お....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
こう堂々と返事をした。――
「いや、おれは欺《あざむ》かれはせぬ。」
(昭和二年
五月七日)....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
示すことになるのかも知れない。…………
* * * * *
大正十年
五月十六日の午後四時頃、僕の乗っていた※江丸《げんこうまる》は長沙《ちょうさ》の....
「白」より 著者:芥川竜之介
どうか下《しも》に引用した新聞の記事を読んで下さい。
東京日日新聞。昨十八日(
五月)午前八時|四十分《しじっぷん》、奥羽線上《おううせんのぼ》り急行列車が田端....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
の上に疎《まばら》な星を撒《ま》いた、山々の空へ上《のぼ》り出した。
(大正九年
五月)....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
》の金《きん》をきらめかせながら。
三 陣中の芝居
明治三十八年
五月四日の午後、阿吉牛堡《あきつぎゅうほう》に駐《とどま》っていた、第×軍司令部....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
でも御聞き下さい。
二
わたしが鬼界が島に渡ったのは、治承《じしょう》三年
五月の末、ある曇った午《ひる》過ぎです。これは琵琶法師も語る事ですが、その日もか....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
》に水を吹くので、未嘗《いまだかつて》、焼けたと云う事のない屋敷である。第二に、
五月上旬、門へ打つ守り札を、魚籃《ぎょらん》の愛染院《あいぜんいん》から奉ったの....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
ンググッドの説を挙げて、一先ずペンを止《とど》める事にしようと思う。
(大正六年
五月十日)....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
の弱い為もあったでしょうが蒐集癖は大分薄らいだようです。最後に会ったのはたしか四
五月頃でしたか、新橋演舞場の廊下で誰か後から僕の名を呼ぶのでふり返って見ても暫く....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
月日の経つは活字を拾うより速かに、器械の廻るより早し。その年の夏となりしが四
五月頃の気候のよき頃はさてありしも、六七月となりては西洋|擬いの外見煉瓦蒸暑きこ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、モリシニが鋼鉄の針に太陽の光をあてて磁石にするという、あやしい実験をも附した。
五月半ばには再度ベスビアスに登ったが、二度目の時は丁度噴火のあった際であり、それ....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
本所全体もこの工夫のように烈しい生活をしていることを感じた。この界隈の家々の上に
五月のぼりの翻っていたのは僕の小学時代の話である。今では――誰も
五月のぼりよりは....