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「五節句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

五節句の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
安井夫人」より 著者:森鴎外
うぞあれが人物を識った女をよめにもらってやりたい。翁はざっとこう考えた。 翁は五節句や年忌に、互いに顔を見合う親戚の中で、未婚の娘をあれかこれかと思い浮べてみ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
っていた。 半七は朝飯をすませて、すぐに山村小左衛門の家をたずねると、きょうは五節句で稽古は休みであった。小左衛門もお直の一条では胸を痛めているので、半七を奥....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
皇祭である。その日は一般に休業し、神酒を供え、戸々奉祝せよ。旧い習慣を脱しないで五節句休業のものもあるが、はなはだ不心得の事である。今後祝日のほかは家業を怠るま....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
抽斎に躋寿館講師を命ぜられた。四月二十九日に定期|登城を命ぜられた。年始、八朔、五節句、月並の礼に江戸城に往くことになったのである。十一月六日に神田|紺屋町鉄物....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の花を愛するなど柄にないことと罵りたもう前に、一度は行きて賞したまえや。 節句五節句の中で、今も行わるるは桃の節句、菖蒲の節句である。 桃の節句は女の子の祝....
初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
かろうと二人が相談を始めた。しかし面白い遊びといッたところがこの草深い田舎では,五節句、七夕、天皇祭でなくば茸狩り蕨採り、まアこんなもので,それを除いては別段こ....
高瀬舟」より 著者:森鴎外
のを毛虫のようにきらうからである。そういう事は所詮夫に知れずにはいない。庄兵衛は五節句だと言っては、里方から物をもらい、子供の七五三の祝いだと言っては、里方から....